■12月の学級通信書き出し文例
【文例1】生徒会選挙
先日、行われた生徒会選挙は、どの候補者もすばらしい演説でした。また毎朝、元気な声で選挙活動をしている姿は、とっても立派でしたね。選挙後、素敵だなと思う場面がありました。2名の立候補者がお互いの応援団とともに「おめでとう。頑張ったね」と握手をして健闘をたたえ合っていました。
スポーツの話になりますが、ラグビーには「ノーサイド」という精神があります。試合終了の時の笛のことで、試合が終われば敵と味方の区別がなくなり、お互い仲間であるという意味だそうです。何事においても、結果だけにこだわらず、相手を尊重する姿勢はすばらしいですね。
【文例2】終業式
本格的な冬の訪れとともに、2学期も今日で最後の日となりました。振り返ってみたところ、4月に1組のみんなと自己紹介をしてから、今日までの日数は約150日なんです。時の流れの早さを感じてしまいます。
ちなみに150日といえば、松尾芭蕉が東北を旅した日数も同じ150日です。紀行文の『奥の細道』は有名ですね。芭蕉は東北各地で多くの「名句」を残しましたが、1組のHRでもたくさんの「名言」が出たことを覚えていますか。
今回は今学期の「名言」をまとめて教室に掲示してみましたので、思い出を振り返ってみてくださいね。
【文例3】
クリスマスの季節がやってきました。最近は海外からやってきた習慣のほうがなじみ深くなりつつありますが、日本ならではの習慣も忘れてはいけません。年によって変わりますが、12月の22日頃を冬至(とうじ)と言います。1年でいちばん昼の時間が短い日のことです。冬至の日にはカボチャを食べ、お風呂に柚子(ゆず)を入れると良いといわれています。どちらも冬の体調管理を考えた習慣で、風邪の予防に最適です。
【文例4】
今年最後の月になりました。この機会に1年間を振り返ってみませんか。楽しかったこと、苦しかったこと、さまざまな思い出が浮かび上がってくるでしょう。「終わりよければすべて良し」という言葉がありますが、12月を気持ちよく終えることは、この1年を良い年であったと締めくくることにつながります。そのためには2つのことをやっておきましょう。1つは2017年に「できたこと」と「できなかったこと」を書き出すこと。もう1つは2018年に「やってみたいこと」を書き出すことです。もちろんすべてが実現できるわけではありませんが、行く年を振り返り、来る年の目標を立てることで、有意義な1年を迎えられます。ぜひ取り組んでみましょう。
【文例5】
12月に入り、今年も残すところ1カ月となりました。昔から日本では12月を師走(しわす)と呼びます。師走とは、師(お寺のお坊さん)が経をあげるために忙しく走り回る姿から発生したという説が有名です。しかし、忙しく走り回るのは、お坊さんだけではありません。「大掃除」「年賀状作り」「お正月の準備」など、誰もが忙しくなるのがこの時期です。また、日暮れが早くなるのも、この時期です。
そこで、皆さんに気を付けてほしいのが「交通事故」です。ある新聞社の調査によると、一年を通して交通事故が最も多くなるのが10月から12月の間とか。理由は、日が出ている時間も短くなるうえ、年末に向かって気ぜわしくなるためだそうです。暗くなる前に家に帰るよう心がけたり、暗い中でも目立つように反射材を身につけたりして、事故防止に努めましょう。
【文例6】
2016年が終わろうとしています。皆さんにとって、今年はどんな年でしたか? 新年を迎える前に、しっかりと「振り返り」を行うことが大切です。「なぜ成功したのかな?」「なぜ失敗したのか?」とその原因を考えることで、同じ失敗はしなくなるでしょうし、成功する確率は高まります。
先生の12月の恒例行事は、大掃除と振り返りです。大掃除をしながら頭の中で一年間を振り返って、その後、考えたことを紙に書き出して成果と課題を整理するようにしています。そうすることで、自然と来年の目標も見えてきます。がむしゃらに前に突き進んでいくことも大事な時はありますが、一度立ち止まり「振り返り」を行うことも必要なのです。12月はそれを行う絶好の機会です。
【文例7】
12月になり、今年のカレンダーも残り一枚となりました。
みなさんは月替わりの時、いつカレンダーをめくりますか。この教室のカレンダーはいつも気づくと新しい月に替わっています。クラスの中の気が利く誰かさんがめくってくれているようですよ。わが家では、次の月の2日くらい前にめくっているので、家族には早すぎると文句を言われています。
さて、新しい年を迎える前に、身のまわりの掃除をしませんか。来週から期末考査が始まります。まずは、机の上をきれいにして頭の中もすっきりさせて、勉強に集中しましょう。
【文例8】
12月を師走(しわす)と言い、諸説ありますが、「昔は年末に僧侶がお経をあげるため、家々を忙しく走り回った」という語源が知られています。現代人も、年末になると何かとあわただしくなりますよね。どうして12月はそんなに忙しいのでしょうか。「やるべきこと」があっても「後でやろう」「明日でいいや」などと先送りにしていたら、年末を迎えてしまったということでしょうか。
そこで、私から提案があります。12月末に後悔しないために「やることリスト」を作ってみましょう。勉強、掃除だけでなく、友だちとの遊びの予定や家族との約束など、とにかくやることをすべて書き出してみてください。そして、終わったことからひとつずつ消していきます。私はこの方法で、仕事や家事に取り組んでいます。いつも終わって消すときは達成感で嬉しくなります。ぜひ、試してみてください。
(担任学研究会)