■3月の学級通信書き出し文例
【文例1】大掃除
3月〇日は学年末の大掃除です。教室の掲示物をはがしたり、棚、下足箱などのホコリや砂を落としたりと、普段手がまわらなかった作業もたくさんあります。それぞれの担当箇所をしっかり把握し、隅々までピカピカに磨き上げ、1年間の思い出が詰まった教室に感謝の気持ちを表しましょう。そして、きれいな状態で新しく使う下級生に渡すことができるよう頑張りましょう。4月、皆さんも上級生がきれいにしてくれた教室で、また新たな物語が始まります。今から楽しみですね!
【文例2】18歳成人社会
早いもので、皆さんはあと2週間で中学校生活3年間を修了します。すでに進路が決まった人も多いと思いますが、これから入試を控えている友だちへの配慮も忘れず、気を緩めず、これからの進路に向けて努力を続けてください。2022年に日本は18歳成人社会となり、高校3年生で皆さんも成人の仲間入りを果たします。高校は大人への第一歩と肝に銘じ、将来どんな社会人になりたいのかということを今から考えてもらいたいと思います。
【文例3】
3月11日が今年も近づいてきました。東日本大震災発生以来、日本人の防災意識は高まりましたが、時間の経過とともに、その意識は低くなりがちです。地震発生時、本校生徒・教職員は全員校庭に避難して何とか無事でしたが、体育館の一部にヒビが入り、長期間使用不可能になりました。今後、数十年以内にM8以上の南海トラフ大地震が起こる可能性があると発表されています。いざ災害が発生してからでは、自分や大切な人を守るのはとても難しくなってしまいます。この機会に家族や友だちと非常時の行動についてぜひ話し合うようにして下さい。
【文例4】
今年度ももうすぐ終わりです。皆さんにとって、学習でも行事でも慌ただしい1年間でしたが、ほとんど欠席もなく元気で学校生活を送ってきました。担任の私にとって、成長した皆さんを見られるのが何にもまさる喜びです。そして、ふとこんな言葉を思い出しました。「幸せは求めるものではなく、気づくもの」。アメリカのピアニストで、俳優としても活躍された、オスカー・レバントという人の言葉が由来です。皆さんにも無事に1年を過ごせたことを当たり前と思わず、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、来年度も全員で力を尽くしてほしいと思います。
【文例5】
日本では3月を年度末として、学校や会社などではさまざまな区切りとします。みなさんも今月を最後にクラス替えになったり、卒業式を迎えます。これまで一緒に過ごした仲間や先生、先輩・後輩とお別れをする寂しい月でもあります。
でも、この機会に今年度を振り返り、教科書やプリント類など身の回りのものを整理整頓して、新たな目標を立てて新年度を迎える準備を進めましょう。
ということで、この教室で過ごすのも残りわずかとなりました。一年間お世話になった机・いす・黒板・床など、すべてピカピカにして感謝の気持ちを表しましょう。そして後輩にバトンタッチしましょう。
【文例6】
日本には四季という季節の移り変わりがあります。旧暦では1月から3月を春としていますが、気象学では3月から5月の期間になります。その旧暦で3月のことを弥生といい、「草木がいよいよ生い茂る月」という意味があります。この時期になると各地で雪や氷が解け、植物が芽を出し花のつぼみがふくらみ始めます。
みなさんは、春から何を連想しますか。ひな祭りやホワイトデー、卒業式や春休みなどのイベントがあります。また、春の花といえば梅・桜・桃・菜の花・タンポポ・チューリップなどを見かけます。「花よりだんご」という人はいちご、ひなあられ、桜餅、ぼた餅、竹の子などでしょうか。それにしても花粉症の人にはつらい季節ですよね。
みなさんも季節の移り変わりを五感で感じ取ってみましょう。きっと嬉しい発見がありますよ。
【文例7】
今日のこの学級通信が、今年度の最終号です。そこでクイズ。これで何号目になるでしょうか。
上の「第○号」の「○」に数字を入れてください。
こんなにたくさんの通信で、私はその思いを発信してきました。
でも、きみたちは、そんな思いを遥かに超えて、大きく大きく伸びていったね。
こういうのを「担任冥利(みょうり)に尽きる」って言うのです。だから、みんなのお陰で私も伸びました。
ではこれから、どんなところが、どれくらい、どのように伸びたか、それを紙上で振り返ってみよう。
それが、最終号の目的です。もちろん、私も参加するよ。
【文例8】
みんなに聞きたい。昨日の卒業式、どう感じた? 壇上に立つ先輩たちの姿、立派だったね。
心のこもったあいさつとお辞儀、大人でしたね。たくさんの卒業生に大粒の涙を見せてもらいました。
でも、私はこの涙を「別れの悲しさ」だなんて、まったく思っていません。
あれは、「訣別(けつべつ)の涙」なんです。学校との、先生との、友人・後輩との訣別。
訣別って、覚悟を決めた別れのことだから、あの涙は「辛いけど、自分は一人でも生きていけるようになりました」との宣言だったのです。
だから思い切り泣いて、明日からの力に変えようとしたのだろうと思います。
これからの一年をきみたちも頑張って、来年の卒業式では、でかい涙を見せてください。
そして、私たちからも訣別してください。
(担任学研究会)