■10月の学級通信書き出し文例
【文例1】交通安全教室
来週の「交通安全教室」に関連したお話です。
皆さんは「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」って聞いたことありますか。「釣瓶」とは、最近は見かけなくなりましたが、井戸から水をくむために縄などにつけた桶(おけ)のことです。秋は日の暮れるのがどんどん早くなっていくことを、井戸の釣瓶が落ちる速さにたとえて表現しているんですね。
夏はあんなに遅くまで明るかったのに、最近は夕方6時前にはずいぶん暗くなってしまいます。「気をつけないと」、そして自動車などを運転している人たちに、歩行者や自転車に乗っている自分に「気をつけてもらわないと」、痛ましい事故が起きてしまうかもしれません。
10月は1年の中でも、下校時などの交通事故が多い月なのです。この機会に、交通安全について気をつけることをもう一度考えてみましょう。
【文例2】合唱コンクール後の学級経営
合唱コンクールよく頑張りました! 結果がどうであっても、ステージの上でみんなが示した団結と、協調と、精一杯の努力に、先生は感動しました。思わずウルッときました。コンクールを経験して本当に大きな「成長」をしてくれたと思います。
これからはいつもの勉強、部活動、委員会などの毎日がまた続いていきますね。気持ちを切り替えて学校生活に取り組みましょう。切り替えに一番良いこと、何でしょうか? 先生の経験では、まず身のまわりの整理整頓です。掃除をして、自分の部屋、自分の机、配布プリントなどを整理しましょう。普段やらない雑巾がけもやってみると、気持ちがさっぱりしますよ。
【文例3】
いよいよ10月になりました。今月は運動会がありますね。みなさんが一生懸命練習している姿を見ると、こちらも元気をもらえます。運動会で盛り上がるのは何と言ってもリレーですよね。2016年のリオオリンピックでは、陸上男子400mリレーにおいて日本代表が銀メダルを取る快挙を成し遂げました。ジャマイカのウサイン・ボルト選手のように9秒台で走る選手がいなくても、こうした結果を残せた秘訣はバトンパスにあるといわれています。運動会の練習もいよいよラストスパート。バトンパスを意識して最後まで粘り強く練習に取り組みましょう。
【文例4】
10月31日はハロウィンです。最近は若者を中心に流行し、シーズンになるとたくさんの人が仮装をして街を歩く様子がニュース等で報じられています。定番のフレーズ「トリックオアトリート」は日本語に訳すと「お菓子をくれないとイタズラするぞ」ですが、もともとは収穫を邪魔する悪霊を追い払うためにケーキを捧げる習慣だったそうです。転じてお化けの仮装やお菓子をあげる習慣が残り、今ではとても楽しいイベントになりました。一方で、毎年ハロウィン後に残る大量のゴミを見ると、心が痛くなります。みんな気を付けましょう。
【文例5】
10月に入っても日中は強い日差しを受けますが、夕方になると涼しい風が吹き、一枚はおるものが欲しいと思ってしまいます。日没の時間も早くなった気がします。
今月は衣替え。近年では、制服の移行時期を一定期間設ける学校が増えてきました。
もともと宮中の行事として旧暦4月と10月を「更衣」の日と定め、夏と冬の着物を入れ替える行事がありました。明治時代になり新暦が採用されてからは、6月と10月に設定されたのです。
衣替えのとき皆さんが春に袖を通した洋服が、この時期に着られなくなったとしたら、それも成長の証といえるでしょう。
【文例6】
スポーツの秋、といわれるのにふさわしい秋空が広がっています。
1964年(昭和39年)10月10日は「東京オリンピック」の開会式が行われた日です。この日は昔から不思議と晴天が多いので、オリンピック開会式の日に決まったそうです。
ところが、前日は雨が降り、どうなることかと世界中が心配しましたが、当日の朝は絶好の晴れ模様になったのです。
現在は10月の第2月曜日になりましたが、以前はこの10月10日を記念し、「体育の日」として祝日に制定されました。今月はあちこちで運動会や記録会が開催され、スターターピストルが鳴り響くことでしょう。
【文例7】
最近は、朝晩と涼しくなり、秋らしい過ごしやすい季節になってきました。
「○○の秋」とよく言われますが、秋と言えば何をイメージしますか。食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、色々な言葉が思い出されますが、ぜひ「読書の秋」を楽しんでください。
本嫌い、読むのが面倒くさいという人がいるかもしれませんが、ロシアの小説家チェーホフは次のような言葉を残しています。
「書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく」
一冊の本との出会いが、人を成長させ、人生を変えるきっかけになる場合があります。まずは、図書館や本屋さんなどで、自分が興味のある本を見つけてみましょう。
【文例8】
「南瓜・柿・秋刀魚・葡萄・茄子・薩摩芋」の共通点は?(すべて読めるかな?)
正解は、秋が旬の食材です。日本には四季があり、季節とともに美味しい食材は変化していきます。日本人は、それを上手に食べることで、体のバランスを整え、健康を保ってきました。
旬の食材には、次のような3つのメリットがあります。
①旬でない時期より栄養価が高い
②味が濃くて美味しい
③鮮度がよく、価格も安い
せっかく日本に住んでいるのですから、旬の食材を思う存分楽しみましょう。
(担任学研究会)