第8回「プリントコミュニケーションひろば」最優秀賞受賞者インタビュー

通信は保護者から信頼されるための大事な教育手段
子どもたちの活動を丁寧に家庭にお届けしたい

沖縄県浦添市立浦添中学校 校長 金城 安正先生

制作データ 紙面のサイズ:B4判、縦型、縦書き/毎号のページ数:1ページ/モノクロ印刷/発行部数:800部/発行間隔:日刊のペース/配布対象:生徒・保護者・地域(市の関係部署、校区内の小学校、学校評議員など)

――金城先生は毎年のように入賞されていますが、今年は最優秀賞。受賞のご感想を

 最優秀賞と聞いて、それはびっくりしましたよ。もちろん、賞を狙って応募しているわけではないのですが、日ごろの実践が認められて、このような立派な賞をいただけた。そのことに大きな喜びを感じています。 

――通信の役割については、どのように考えられていますか。

 本校では「信頼される開かれた学校づくり」を目標に教育を展開していますが、その実現のためには、学校からの徹底した情報の提供、説明責任が欠かせないと考えています。通信はそのための大事なツールの一つです。
 通信を通して、子どもたちの頑張りや学校の情報を家庭や地域社会に積極的にお届けすることで、保護者や地域の方々からの信頼を高め、より地域と連携を深めることにつながると思います。保護者の方々からも「学校だよりのおかげで、学校や子どもの様子がよく分かるようになった」と、嬉しい感想が届いています。

――学校だよりを日刊で出されるのはかなり珍しいことだと思います。

 逆に言えば、日刊で出すに値するだけの、保護者の皆さんに知らせるべき、子どもたちの素晴らしい活動や喜びが、学校にはたくさんあるのです。それを一つ一つ保護者にお知らせすることが大事だと考え、30年以上ずっとほぼ毎日発行してきました。
 学校だよりを書くようになってからは、学級担任を通して、子どもたちの感想を集めて掲載するなど、より子どもたちの「なまの声」を掲載するように工夫しています。

――内容もさることながら、非常に読みやすい誌面だと思います。

 最上段に見出しを大胆に横書きしたり、カットや写真をなるべく多く取り入れるなど、読みやすさを重視した紙面づくりを心掛けています。また、お年を召された方でも読めるように字は大きめにしています。
 教頭時代からパソコンを使っていますが、それまでは手書き。パソコンを使いながらも、何とか手書きのよさ、温かみを表現したいと考えながら作成しています。

――これからの抱負をお知らせください。

 学校の日々の様子を保護者や地域社会に知らせることは学校としての義務。これからももちろん、日刊ペースで発行していきますよ。また、保護者向けのシリーズコーナーを設けるなど、新しいことにもチャレンジしたいですね。

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