通信づくりネタ帳【今日は何の日?】 今月のこの日にちなんで

■8月

  • 1日

    水の日
     水資源の有限性、水の貴重さと水資源開発の重要性について、国民の関心を高め、理解を深めるために1977年、政府は毎年8月1日を「水の日」と定めた。この日からの1週間は「水の週間」とされ、講演会などの行事が全国的に実施されている。環境問題、ヒートアイランド現象などの観点からも、健全な水施策への関心の高まりが期待されている。

  • 2日

    おやつの日
     おやつ文化の向上を目指し、その普及活動を行う日本おやつ協会が、日本のおやつの魅力と文化を広め、多くの人と笑顔あふれるおやつの時間を共有したいという思いから制定。日付は「お・や(8)つ(2)」の語呂合わせから。「おやつ」とは、一日二食が一般的だった江戸時代に、「八つ時(やつどき=午後2〜3時頃)」にとっていた間食のこと。健康的におやつを楽しむためには、食べすぎないことと時間を決めて食べることが大事。一日200kcal以内(ショートケーキなら1/2個、せんべいなら3〜4枚)を目安に。http://oyatsu-daisuki.com/oyatsuday/

  • 2日

    学制発布記念日
     1872年8月2日、太政官から「学事奨励に関する被仰出(おおせだされ)書」が布告された。わが国の近代学校制度の基本を定めた最初の規定である学制が発布された日として記念日にされている。それまでの寺子屋に代わる制度であり、階級に関係なく国民に一様に学校教育を開放した画期的なもの。当時は下等小学4年間、高等小学4年間の4・4制だったが、多くの変遷を経て、1947年に現在の小学6年間、中学3年間となった。また、当時の学校制度は、全国を8大学区に分け、それぞれに大学を設置し、その下を32中学区に、さらには各中学区に210の小学区を設置するというもので、フランスにならった制度であった。

  • 4日

    栄養の日
     管理栄養士と栄養士で組織された公益社団法人日本栄養士会が制定。日付は「えい(8)よう(4)」の語呂合わせから。栄養を学び、体感することをコンセプトに、食生活を考える日とすることが目的。同会ではこの日を中心とした8月1~7日を「栄養週間」とし、全国の管理栄養士・栄養士とともに「栄養をたのしむ」生活を応援している。https://www.nutas.jp/84/

  • 4日

    箸の日
     8月4日は語呂合わせから「箸の日」とされている。正しい箸の持ち方から食文化の見直しまでを含め、私たちの生活の中の箸を考えようという研究家の提唱から、わりばし組合が1975年に記念日として制定。この日には、東京の赤坂・日枝神社などで箸感謝祭が行われ、箸のお焚き上げが行われる。

  • 6、9日

    原爆忌
     第二次世界大戦の末期、1945年8月6日午前8時15分に広島、同9日午前11時2分に長崎、わが国に原子爆弾が投下された。この原爆による犠牲者は、広島では約14万人、長崎では約7万4000人(いずれも1945年12月末までの推計)にのぼり、その後もさらに放射能の影響で苦しむ無数の犠牲者を出しつづけている。
     毎年、原爆が投下された8月6日には広島で、9日には長崎で、慰霊式を中心とした平和祈念式典が行われている。世界でただひとつの被爆国として、日本は世界の平和を求める旗頭を務めたいものである。

  • 7日

    花火人の日
     花火に関する情報提供や人材育成を行う一般社団法人日本花火人協会が制定。日付は「は(8)な(7)び(日)」の語呂合わせから。花火文化の発展と振興、社会教育の推進が目的。同協会では花火に関する知識を身につけた人を「花火人(はなびじん)」と名づけ、「花火人検定」も行っている。
    http://hanabi-jin.net/

  • 9日

    ムーミンの日
     フィンランドの作家トーベ・ヤンソン作「ムーミン」を記念する日。2005年、ムーミン誕生60周年を機に、トーベ・ヤンソンの誕生日8月9日を「ムーミンの日」と制定。以来、この日には「ムーミンの日の集い」が開かれ、ミニライブ、ムーミン物語の朗読、グッズのプレゼント、撮影会などさまざまな催しが行われている。

  • 10日

    かっぱえびせんの日
    「かっぱえびせん」の美味しさを多くの人に味わってもらうことを目的として、製造元のカルビーが制定。日付は同商品のキャッチコピー「や(8)められない、と(10)まらない」の語呂合わせから。略して、8月10日(やめとま)の日。かっぱえびせんは1964年発売のロングセラー商品で、現在では「関西だししょうゆ」「瀬戸内レモン味」「九州しょうゆ」などの地域バージョンや、「たこ焼き味」「お好み焼味」「明太子味」などのおみやげバージョンなど、さまざまなシリーズ商品が作られている。
    https://www.calbee.co.jp/kappaebisen/

  •  
  • 10日

    道の日
     道路は国民生活に欠くことのできない、基本的な社会資本だが、あまりに身近な存在のため、その重要性が見過ごされがちである。そのため道路の意義・重要性に対する国民の関心を高めるために、1986年に建設省(現国土交通省)によって、8月10日が「道の日」と制定された。86年と翌87年に、「道の日」制定を記念して「日本の道100選」が定められた。また、8月を「道路ふれあい月間」として、標語の募集や道路交通の安全確保、道路愛護等に関しての表彰などが行われている。

  • 10日

    西鶴忌
    「好色一代男」などで知られる江戸時代の浮世草子の作者であり、人形浄瑠璃作者、俳諧師でもある井原西鶴の命日。1642年に大坂に生まれ、15歳の頃から文芸の道を歩み、諸国を渡り歩いた。5代将軍の徳川綱吉が娘の鶴姫を溺愛するあまり「鶴字法度」(庶民に「鶴」の字の使用を禁じた法律)を定めたことにより、一時、「西鵬」と名のっていたこともある。

  • 11日

    きのこの山の日
     チョコレート菓子「きのこの山」の発売元・明治が制定。日付は、チョコレート(きのこの傘)の部分を縦に2つ並べると「8」に、クラッカー(きのこの軸)の部分を2つ横に並べると「11」になることと、国民の祝日「山の日」にちなんで「山」の名前がつくお菓子に親しんでほしいから。2020年は開催を予定していた東京オリンピックの影響で「山の日」が8月10日に移動したことから、この年限定の記念日として8月10日を「きのこの山の日2020」に制定した。
    https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/cmp/yamanohi2020/

  • 11日

    山の日
     2016年1月1日施行の改正祝日法で新設された国民の祝日。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としている。「海の日」(7月第3月曜日)があるなら「山の日」も、ということで、日本山岳会をはじめ、全国「山の日」協議会加盟諸団体を中心に制定運動が起こった。8月11日という日付に意味はなく、山に関する特別な出来事などの由来があるわけではない。

  • 13日

    函館夜景の日
     函館出身の大学生の投書がきっかけで、函館夜景の日実行委員会(函館青年会議所・函館観光協会等)が1991年から実施。日付は「8(や)」と「K(トランプの13)」の語呂合わせから。函館山から見下ろす夜景は「宝石箱」「100万ドルの夜景」とも呼ばれ、日本三大夜景、ナポリ・香港と並ぶ世界三大夜景にもあげられている。ちなみに、「100万ドルの夜景」というキャッチフレーズは、1950年代、電力会社の幹部が神戸の夜景について、六甲山から見える市街地の電灯の電気代にからめて「百万弗(ドル)の夜景」と呼んだのが始まりといわれている。

  • 14日

    ハッピーサマーバレンタインデー
     ロングランヒット漫画『テニスの王子様』『新テニスの王子様』の登場キャラクターたちに毎年ファンから贈られるバレンタインチョコのお返しをする日として、漫画原作者の許斐剛(このみ・たけし)が制定。日付は、2月14日のバレンタインデーには伝えられなかった気持ちも夏なら伝えられるかも…という思いから、半年後の8月14日に。毎年この日を中心に、ファンへの感謝を込めた催しや記念CD発売などさまざまなイベントが企画されている。

  • 15日

    終戦の日
     1945年8月14日、日本政府はポツダム宣言を受諾し、翌15日の正午、昭和天皇の玉音放送によって日本の無条件降伏が国民に伝えられ、第二次世界大戦が終結した。内務省の発表によれば、この戦争での戦死者は約212万人、空襲による死者は約24万人とされている。1982年の閣議決定により、8月15日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とされた。

  • 18日

    百万人「打ち水大作戦」デー
     NPO法人日本水フォーラムをはじめとする民間団体が2003年から実施。この日を中心とした7月23日~8月23日を「打ち水強化月間」とし、「打ち水大作戦」等のイベントを行っている。同フォーラムによれば、ヒートアイランド現象など都市部の気温上昇について、百万人が一斉に打ち水をすれば気温を2℃下げられるという。http://uchimizu.jp/

  • 18日

    高校野球記念日
     1915年、大阪の豊中球場で第1回「全国中等学校優勝野球大会」が開会した日。それを記念して設けられた記念日。当時は、地区予選を勝ち抜いた10校が参加して、京都二中(現・鳥羽高校)が優勝。会場が甲子園球場になったのは第10回大会から。48年からは全国高校野球選手権大会となった。戦時中の41年から45年は中止された。

  • 19日

    俳句の日
     正岡子規研究家で京都教育大教授の坪内稔典らの提唱により、1991年に語呂合わせから「俳句の日」と制定された。夏休み中の子どもたちに俳句への興味をもってもらうことを目的とし、毎年さまざまなイベントが行われている。

  • 20日

    交通信号設置記念日
     1931年8月20日、日本初の3色灯の自動信号機が設置された。場所は、東京・銀座の尾張町交差点(現銀座四丁目交差点)や京橋交差点など。日本では横型が主流だが、アメリカやイギリスでは縦型が主流。

  • 21日

    女子大生の日
     1913(大正2)年のこの日、東北帝国大学(現東北大学)が女子受験生3人の合格を発表し、日本初の女子大生が誕生した。合格したのは、化学科の黒田チカと丹下ウメ、数学科の牧田らく。当時の大学は旧制高校を卒業した男子が進学する教育機関として位置づけられ、女子の入学は許されなかった。しかし、「門戸開放」を理念に掲げる創立間もない東北帝大は独自の判断で女子の入学を許可。この“事件”はメディアで賛否両論を呼び、文部省は大学側に「女子の帝大入学は前例がない」として質問状を送ったが、東北帝大の判断はゆるがなかった。

  • 23日

    湖池屋ポテトチップスの日
     1962年のこの日、日本産じゃがいも100%を使った、日本人の味覚に合うオリジナルのポテトチップス(湖池屋ポテトチップス のり塩)が発売されたことを記念して、発売50周年に当たる2012年に製造元の湖池屋が制定。同社では、毎年この日を記念して、ポテトチップス詰め合わせや商品にちなむグッズをプレゼントするなどのキャンペーンを行っている。
    https://koikeya.co.jp/

  • 25日

    即席ラーメン記念日
     日清食品の創業者である安藤百福は、終戦直後、大阪・梅田の闇市で人々が屋台のラーメンに行列するのを見て、もっと手軽に誰でもラーメンを楽しめないかと考え、それが結実したのが世界初の即席麺の「チキンラーメン」だった。発売開始は、1958年8月25日。

  • 28日

    テレビCMの日
     1953年のこの日に放送開始となった民放テレビで、初のテレビCMが流された。これにちなんで、2005年に日本民間放送連盟が制定。初めてのCMは30秒スポットで、「精工舎の時計が正午をお知らせします」という服部時計店(現SEIKO)の時報だったが、フィルムが裏返しになっており、音も不明瞭だったという。

  • 29日

    秋田県の記念日
     明治4年7月14日(新暦1871年8月29日)、廃藩置県により「秋田県」という名前が初めて使われたことを記念して、1965年に県が制定。記念日の制定には、県の歴史を振り返り、さらに豊かで住みよい郷土をつくるため互いに力を合わせようという願いが込められている。秋田県ではこの日に合わせて記念事業として、文化・体育・観光など県の施設の無料開放、普段はなかなか見ることのできない県の施設の一般公開などが行われるとともに、記念日に協賛する各種イベントなども開催される。

  • 29日

    文化財保護法施行記念日
     1950年、文化財の保存・活用と、国民の文化的向上を目的とする「文化財保護法」が施行されたことを記念して、翌1951年に定められた。法律ができたきっかけは、1949年1月26日に起きた法隆寺金堂の火災である。この火災で国宝の壁画が焼損し、文化財の保護についての総合的な法律が求められるなかでの制定であった。

  • 30日

    富士山測候所記念日
     日本の高層気象観測の先駆けであり、「台風の砦」として日本の空を監視してきた気象庁・富士山測候所。その前身となったのが、気象学者の野中到が私財を投じて建設した木造6坪の観測小屋「野中測候所」である。1895(明治28)年のこの日、野中が観測小屋の工事完成を中央気象台に連絡してきたことを記念して制定。野中はここで妻・千代子とともに、当時、不可能と考えられていた山頂での越冬観測に挑んだ。富士山測候所のシンボルである富士山レーダーは、その後、自動観測技術の進歩により1999年に廃止。山頂に白く輝いたドームもすでに撤去されたが、測候所での観測は今も続いている。

  • 31日

    野菜の日
     全国青果物商業協同組合連合会など9団体が、野菜のことをもっと知ってもらい、たくさん食べてもらおうと1983年に制定。日付は「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから。この日を中心に、さまざまな企業や団体もイベント等を実施する。たとえば長崎ちゃんぽんリンガーハットでは野菜たっぷりのスペシャルメニューを販売。キユーピーでも野菜の日特集として、野菜の情報やイベント、レシピなどを紹介する。https://www.kewpie.co.jp/yasai-day/

(『講話が輝く話材の玉手箱』学校例話研究会編/学事出版より)


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