通信づくりネタ帳【今日は何の日?】 今月のこの日にちなんで

■5月
  • 1日

    メーデー
     もともとは五月祭を意味し、ヨーロッパ各地で行われていた夏の訪れを祝う祭日。1886年にアメリカのシカゴを中心に行われた、合衆国カナダ職能労働組合連盟の統一ストライキが起源となって、「労働者の日」として認知された。

  • 2日

    えんぴつ記念日(5月2日 記念日)
     1887年(明治20年)のこの日、眞崎仁六(まさき・にろく)が東京市四谷区内藤新宿(現在の東京都新宿区内藤町)に眞崎鉛筆製造所を創業し、日本初の鉛筆の生産が始まった。眞崎は1878年(明治11年)のパリ万博で鉛筆を初めて見て感動し、その後、さまざまな研究と努力を重ね、近くの川を利用した水車を動力にして鉛筆を作る工場を建てた。この眞崎鉛筆製造所は、後に三菱鉛筆株式会社となった。

  • 2日

    八十八夜
     立春から数えて88日目にあたる日のこと。彼岸や入梅など雑節(二十四節気•五節句などのほかに、季節の移り変わりをあらわすために設けられた暦日)の一つ。平年なら5月2日、閏年なら1日になる(立春の変動で3日の年もある)。このころまでは遅霜が降りて農作物に被害を及ぼすので、大切な節目の日。「米」という字は「八十八」からできているので、特に農業に従事する人にとっては特別な日とされてきた。1656年の伊勢暦に初めて登場し、1686年の暦から正式に採用された暦日。

  • 2日

    郵便貯金の日
     郵政省(現・日本郵政)が1950年に制定した記念日。1875年5月2日、東京府下の郵便局と横浜郵便局で郵便貯金の業務が開始された。政府機関が国民のお金を預かるという仕組みは、イギリス、ベルギーに次いで世界で3番目だった。

  • 3日

    そうじの日
     掃除技術の研究・普及活動などを行っている日本そうじ協会が、「ゴミを減らす」「環境の美しさを護る」ことを目的として制定。日付は「ゴミ」と「護美」の語呂合わせから。この日には、全国一斉に「おそうじしましょう!」と呼びかけたり、街そうじの活動なども行われる。
    https://www.soujikyoukai.jp/

  • 3日

    憲法記念日
     「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としている国民の祝日。1947年のこの日に日本国憲法が施行されたのを記念して、翌年の7月公布・施行の祝日法によって制定。憲法の公布は1946年の11月3日で、この日は「文化の日」として祝日になっている。憲法の基本理念は、「国民主権」「戦争放棄」「基本的人権の尊重」である。

  • 5日

    こどもの日
     国民の祝日のひとつ。古くから端午(たんご)の節句として、男子の健やかな成長を願う行事が行われていた。端午とは、5月端(はじめ)の午(うま)の日のこと。鎌倉時代から、「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであることで、家のひさしに菖蒲と邪気払いの「蓬(よもぎ)」を飾っていた。この日には、粽(ちまき)や柏餅を食べたり、菖蒲を浮かべた風呂に入ったりする風習もある。柏は、新芽が出るまで古い葉が落ちないので「家系が絶えない」縁起物として柏餅が広まった。五月人形を飾り、庭に「鯉のぼり」を立てるのが典型的な祝い方。鯉のぼりも、男子の立身出世を祈願してのことである。「柱の傷はおととしの♪」(『背くらべ』)や「甍(いらか)の波と雲の波♪」(『鯉のぼり』)などの唱歌がある。

  • 6日

    コロネの日
     コロネは、巻き貝のようならせん状の形を特徴とする日本発祥の菓子パン。その魅力をさらに広めようと、山崎製パンが制定。日付は「コ(5)ロ(6)ネ」の語呂合わせから。コロネ(コルネともいう)の語源は、金管楽器のコルネット(イタリア語)と同じく、角や角笛を意味する「コルノ」に由来する。パンの中にチョコレートクリームを詰め込んだチョココロネが有名だが、そのほかカスタードクリームやホイップクリームなどが入ったコロネもある。

  • 6日

    ふりかけの日
     ふりかけを国内外に広める活動を行っている「国際ふりかけ協議会」が制定。日付は、ふりかけの元祖とされる吉丸末吉の誕生日(1887年5月6日)に由来する。大正時代、熊本県で薬剤師をしていた吉丸は、当時の日本人のカルシウム不足を補う方法として魚の骨を砕いてご飯にかけて食べることを考案。小魚の粉末に青のりやゴマなどを加え、「御飯の友」という名称で商品化した。同協議会は、この吉丸氏の存在の周知と「ふりかけ」という食文化の発展を目的として、全国のご当地ふりかけが集合する「全国ふりかけグランプリ」などのイベントを開催し、PRに努めている。http://www.furikake-gp.com/

  • 8日

    紙飛行機の日
     一枚の紙を折るだけで作る「折り紙飛行機」の楽しさ、魅力をより多くの人に伝えることを目的として、折り紙ヒコーキ協会が制定。日付は「GO(5)HIGH(8)」(行け、空高く)の語呂合わせとともに、白血病により2002年に9歳で亡くなった、紙飛行機が大好きな少年、井上健史くんの命日にちなむ。同協会会長の戸田拓夫氏は、折り紙飛行機のギネス世界記録保持者(屋内滞空時間)で、2010年、29秒2を叩き出している。
    http://www.oriplane.com/

  • 8日

    世界赤十字デー
     この日は、赤十字創設者であるアンリ・デュナンの誕生日。スイス人実業家で、イタリア統一戦争の惨状を目撃し、戦争の防止と傷病者の無差別救済を訴えた。赤十字マークは、彼の祖国であるスイスに敬意を表して、スイス国旗の配色を転用して、白地に赤十字とされたもの。アンリ・デュナンは、その功績によりノーベル平和賞第1回受賞者となった。

  • 9日

    アイスクリームの日
     1965年、東京アイスクリーム協会(現・日本アイスクリーム協会)が制定。1964年の同日、アイスクリームのシーズンに入る連休明け、記念事業を開催し、いろいろな施設にプレゼントをしたことが発端。

  • 9日

    黒板の日
     5(こ)と9(く)の語呂合わせと、明治初頭、アメリカから初めて黒板が輸入されたのがこの時期だと言われていることから、全国黒板工業連盟が2000年7月に制定し、翌年から実施した記念日。

  • 10日

    五島の日
     長崎県五島列島の五島市と新上五島町が連携し、大小140あまりの島々からなる五島列島の豊かな自然や名産品などの魅力をPRすることを目的として制定。日付は「ご(5)とう(10)」の語呂合わせから。毎年この日を中心に、東京の日本橋長崎館で物産展や試飲会が行われるほか、JR博多駅イベントスペースでの「510(ごとう)列島まつり」など、各地でさまざまなイベントが行われる。http://510-day.com/

  • 11日

    ご当地キャラの日
     2014年、「日本ご当地キャラクター協会」が制定。日付は、「ご(5)とう(10)ち(1)」の語呂合わせから。同協会は、全国のご当地キャラ同士の連携を深め、ローカルキャラクターを全国に発信し、街を元気にすることを目的としている。2013年1月27日には、各地のご当地キャラが長崎県のハウステンボスに集まり、ギネス世界記録に挑戦。141体のキャラクターがひげダンスを踊り、「世界最大のマスコットダンス」として認定された。2017年5月現在、同協会に会員登録されているキャラクターは252体。

  • 14日

    けん玉の日
     一般社団法人グローバルけん玉ネットワークが制定。日付は、けん玉の原型「日月(にちげつ)ボール」の実用新案登録が1919年5月14日であることから。同社団法人は「けん玉で世界をつなぐ」を合言葉に、けん玉ワールドカップの開催、けん玉のプロデュース、オンラインショップでの販売などを行っている。「日月ボール」の考案者である江草濱次は、木工玩具の生産地として有名な広島県廿日市市を訪れ、製造を依頼した。それ以来、同市では多くのけん玉が作られるようになり、「けん玉発祥の地」とされるとともに、けん玉ワールドカップの開催地にもなっている。

  • 15日

    Jリーグの日
     1993年のこの日、日本のプロサッカーリーグであるJリーグが開幕した。2013年に開幕20周年を迎え、その原点の日をいつまでも記憶していてほしいとの願いを込めて、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が制定。国立競技場で行われたJリーグ初年の開幕戦はヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)対横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)戦で、1対2で横浜マリノスが勝利した。

  • 17日

    生命・きずなの日
     2002年、臓器提供者(ドナー)の家族による「日本ドナー家族クラブ」(JDFC)が制定。生命の大切さ、生命の絆について考え、ドナーとその家族への社会的理解を深めることを目的とする。日付は、新緑の季節である5月の生命力あふれるイメージと、「ド(10)ナー(7)」の語呂合わせから。

  • 18日

    国際親善デー
     ロシア皇帝ニコライ二世の提唱により、1899年の5月18日、オランダのハーグで日本を含む26カ国が参加して、第一回世界平和会議が開かれたのを記念する日。その会議では「国際紛争平和的処理条約」や「陸戦の法規慣例に関する条約」などが結ばれた。

  • 18日

    国際博物館の日
     国際博物館会議(ICOM)が1977年に制定し、翌78年から実施している記念日。日本は、日本博物館協会を主体として、2002年から参加している。博物館が社会に果たす役割を知ってもらい、より多くの人に親しんでもらうための様々な活動に取り組んでいる。

  • 20日

    世界計量記念日
     度量衡の国際的な統一を目的として、1875年5月20日に成立したメートル法に関する条約を記念する日。当時、17カ国の代表によってフランスのパリで締結。2015年現在の加盟国は56カ国。

  • 20日

    ローマ字の日
     公益財団法人・日本のローマ字社が1955年に制定した記念日。ローマ字の普及に尽力した物理学者・田中舘愛橘(たなかだて・あいきつ)の命日である1952年5月21日にちなんでいるが、きりのいい20日が記念日とされた。

  • 22日

    ほじょ犬の日
     2002年のこの日、「身体障害者補助犬法」が成立したことを記念し、法律のさらなる認知度向上を図ることを目的として社会福祉法人日本介助犬協会が制定。この日には啓発のための記念イベントが開催される。身体障害者補助犬とは、盲導犬、介助犬、聴導犬の3種の補助犬を指し、体に不自由がある人の生活をサポートする役割を担っている。同協会では、一人でも多くの肢体不自由者が自立と社会参加を果たせるよう、介助犬の育成・訓練、介助犬訓練者の養成などを行っている。

  • 25日

    ホゴネコの日
    「2022年2月22日までに日本の猫の殺処分をゼロに!」を目標に活動を行い、保護猫カフェなども経営するネコリパブリックが制定。日付は5月25日(0525)を「ホ(0)ゴ(5)ネ(2)コ(5)」と読む語呂合わせから。同社は、地域の保護猫支援団体と協力して保護された猫の里親探しを行いながら、人々が同社の主催するイベントに参加したり、雑貨やペット用品の購入、カフェを利用するなど、楽しみながら猫の保護活動をサポートできる仕組みを作り、「猫助け」の輪を広げている。
    https://www.neco-republic.jp/

  • 25日

    とんがりコーンの日
     トウモロコシのスナック「とんがりコーン」の発売40周年を記念して、2018年に発売元のハウス食品が制定。日付は「とんがりコーン」がはじめて店頭に並んだ日(1978年5月25日)にちなんでいる。同商品のブランドサイトでは、これまでに発売されたいろいろな味やパッケージがわかる「とんがりヒストリー」や「とんがりレシピ」など、さまざまな面白情報を見ることができる。
    https://housefoods.jp/products/special/tongaricorn/index.html

  • 28日

    花火の日
     1733(亨保18)年のこの日、東京・隅田川の両国橋付近で水神祭りの川開きが行われ、花火が打ち上げられた。この年は大飢饉とコロリ(コレラ)の大流行で多くの死者が出た。その慰霊を兼ねて打ち上げられた花火が「両国川開きの花火」の始まりであった。その後、明治維新や第二次世界大戦、昭和に入ってからは交通渋滞や隅田川の水質汚濁などにより中断された時期もあるが、1978年に「隅田川花火大会」と名称を変えて復活。以後、毎年開催されている。

  • 29日

    エベレスト登頂記念日
     1953年のこの日、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリーとチベットのシェルパ族のテンジン・ノルゲイが、世界最高峰のエベレスト(チョモランマ)の初登頂に成功した。「エベレスト」(Everest)という名前は、ヒマラヤ山脈を測量した際にインド測量局の長官であったイギリスの探険家・地理学者ジョージ・エベレストに由来し、別名の「チョモランマ」(Chomo Langma)はチベット語で「大地の母」を意味する。

  • 30日

    女子将棋の日
     2007年のこの日、日本将棋連盟から独立するかたちで日本女子プロ将棋協会(LPSA)が設立されたことにちなみ、2011年に同協会が制定。独立とはいえ、古巣の日本将棋連盟とは友好的な関係を維持することで合意し、設立総会には日本将棋連盟の西村一義(専務理事)、田中寅彦(常務理事)も出席した。同協会は、女流棋士としての資質向上、将棋の技術向上、指導方法の研究を通して、女流棋士界の健全な発展と日本の伝統文化である将棋の普及を目的としている。

(『講話が輝く話材の玉手箱』学校例話研究会編/学事出版より)


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