通信づくりネタ帳【今日は何の日?】 今月のこの日にちなんで

■12月

  • 1日

    カイロの日
     日本使いすてカイロ同業会(現・日本カイロ工業会)が1991年に制定。日付は、カイロの需要が高まる12月の最初の日とした。毎年、この日を中心にカイロに関する正しい知識の普及とPRを目的として、さまざまな活動が行われる。カイロ(懐炉)は日本オリジナルの保温具で、江戸時代、石を温めて布にくるんで懐に入れた温石(おんじゃく)がルーツといわれている。

  • 1日

    いのちの日
     2001年に厚生労働省が制定。さまざまな困難や危機にあってひとりで悩みを抱え、自殺を考えている人たちのために、この日から1週間(12月1日 0:00〜7日 24:00)を「いのちの電話フリーダイヤル週間」として、24時間対応で無料の電話相談「いのちの電話」が行われる。フリーダイヤル:0120-783(なやみ)-556(こころ)。ちなみに3月11日も同じく「いのちの日」とされているが、こちらは東日本大震災に由来する記念日である。

  • 1日

    1万円札発行の日
     1958年のこの日、聖徳太子の図柄が入った初の1万円札が発行された。大卒初任給が約1万3000円という時代、このような高額紙幣を発行する必要があるのかという議論がなされたり、新聞でも「1万円札は庶民には高根の花で、ボーナス袋には飛び込んでこない」などと報じられたが、発行後、高度経済成長とともに順調に流通量が増えていった。1984年からは図柄が福沢諭吉になり、2004年からさまざまな偽造防止技術を駆使した新札が発行された。この新札では裏のデザインがキジから京都平等院の鳳凰像に変わった。

  • 1日

    映画の日
     日本で初めて映画が上映されたのが1896年11月末、神戸の社交クラブにおいてであった。その日から60周年にあたる1956年に、日本映画連合会(現・日本映画製作者連盟)の総会で12月1日を記念日とすることが決定された。

  • 2日

    日本人初の宇宙飛行士誕生
     日本人初の宇宙飛行を果たしたのは、当時TBS社員だった秋山豊寛。打ち上げは1990年12月2日のことだった。TBS創立40周年事業の一環である「宇宙特派員計画」として、旧ソ連のミール宇宙ステーションへ派遣された。実は、その計画が進められている時点では、毛利衛が日本人初の宇宙飛行士になるはずだった。しかし、1986年のチャレンジャー事故により毛利の飛行が遅れ、結果、秋山が日本人初となった。

  • 6日

    姉の日
     漫画家で兄弟型・姉妹型研究の第一人者、畑田国男氏が1992年に提唱。日付は、9月6日の「妹の日」の3カ月後であることと、この日が命日の聖ニコラウス(サンタクロースの起源とされる)にまつわる三姉妹伝説から。昔、貧しい生活を送る三姉妹がいて、長女は妹たちのために身を売ろうとしていた。それを知ったニコラウスが夜中にその家の窓からこっそり金貨を投げ入れると、ちょうど暖炉の前に干してあった靴下の中に入った。金貨のおかげで長女は身売りせずに済み、三姉妹は無事お嫁に行ったという。この伝説から、姉はしっかり者で控えめ、気配りができて犠牲的精神を持つとされている。また、この伝説に由来し、クリスマスプレゼントを靴下に入れるにようになったといわれている。

  • 6日

    音の日
     この日は、1877年にトーマス・エジソンが世界で初めて蓄音機を発明した日でもある。この日には、音を通じて文化や生活に貢献した人を「音の匠」として表彰するなど、さまざまなイベントが行われている。

  • 7日

    世界KAMISHIBAIの日
     日本独自の文化である紙芝居を研究し、学び合い、その魅力を世界中に根づかせていくことを目的として、「紙芝居文化の会」が制定。日付は同会創立の日、2001年12月7日にちなんで。紙芝居を通じて国内外の交流を深めたいとの願いから記念日名を「KAMISHIBAI」と表記した。同会では、全国各地で紙芝居の定期講座を開催するほか、毎年この日を中心に、みんなで楽しく紙芝居を演じよう!と呼びかけている。
    https://www.kamishibai-ikaja.com/index.html

  • 9日

    漱石忌
     明治・大正の小説家、評論家で英文学者。現代日本語を築き上げた人物のひとりでもある。文学の世界では「漱石以前、漱石以後」という言葉も使われる。芥川龍之介や内田百閒など多くの門下生を生み、そのそうそうたるメンバーは「漱石山脈」とも命名されている。

  • 10日

    ノーベル賞授賞式
     ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベル(1833~1896年)の遺言によって1901年に創設された世界的な賞で、物理学・化学・生理学医学・文学・平和・経済学の6部門がある。授賞式は彼の命日である12月10日に、平和賞はノルウェーのオスロで、それ以外の5部門はスウェーデンの首都・ストックホルムで行われ、受賞者には賞金の小切手、賞状、メダルが贈られる。賞ごとに選考委員会が作られ、世界中の大学や専門家に推薦依頼を送って、その返答をもとに受賞者を決定する。基本的には個人に与えられる賞だが、平和賞のみ団体の受賞が認められており、2018年までにICRC(赤十字国際委員会)など延べ27の団体が受賞している。

  • 10日

    世界人権デー
     1948年12月10日に「世界人権宣言」が第3回国連総会で採択されたのを記念したもの。世界各国で人権にまつわる行事が行われる。日本では、4日からこの日までを1949年より人権週間と名づけ、さまざまな催しが行われている。

  • 11日

    百円玉記念日
     1957年のこの日、日本初の百円硬貨が誕生した。それまでは板垣退助の肖像が描かれた百円紙幣が使われていた。百円硬貨は戦後初の銀貨(銀60%)で、図柄は表に鳳凰、裏に旭日と桜花、直径は今と同じ22.6mmであった。その後、1959年に図柄が鳳凰から稲穂に変更。1967年には、素材が銀から白銅(銅75%・ニッケル25%)に、図柄もヤマザクラの花三輪に変更され、現在に至っている。

  • 12日

    バッテリーの日
     1985年に「カーバッテリーの日」として、日本蓄電池工業会(現・電池工業会)が制定した記念日。91年に現在の呼び方に変わった。野球のバッテリーでは、ピッチャーのポジション番号が「1」で、キャッチャーのそれが「2」であることから、12月12日を「バッテリーの日」と決めた。

  • 12日

    漢字の日
     1995年に日本漢字能力検定協会が制定し、毎年その年の世相を象徴する漢字一字を京都の清水寺で発表することで有名になった記念日。「いい字一字」の語呂合わせで「1212」=12月12日となった。ちなみに、2010年から2016年までの「今年の漢字」は、「暑」「絆」「金」「輪」「税」「安」「金」となっている。

  • 14日

    赤穂浪士討ち入りの日
     元禄15年(1702年)12月14日の深夜、赤穂浪士47名が吉良上野介邸に押し入り、上野介を殺害し主君の仇を討った日。この事件は『忠臣蔵』の名前で語り継がれている。「赤穂」は現在の兵庫県赤穂市。「浪士」は幕府や藩に属さない「浪人身分の武士」のこと。足軽で唯一参加した寺坂吉右衛門は、討ち入り後に姿を隠し、残りの46名が切腹に処せられた。毎年12月14日には赤穂浪士が葬られた東京・泉岳寺で「義士祭」が行われている。

  • 16日

    電話創業の日
     1890年のこの日、東京・横浜の市内間で日本初の電話事業が開始された。加入電話は、東京155台、横浜42台、電話所(公衆電話)16。当時の電話は、電話交換局を経由して交換手に回線をつないでもらうシステムであり、かける側はまず交換手に話したい相手の番号を伝え、いったん電話を切って待つというものであった。

  • 18日

    東京駅の日
     1914年12月18日に東京駅が完成。それまでは新橋駅が東海道本線のターミナルだった。赤レンガの丸の内駅舎は、戦時中に空襲を受けたが、すぐに修復され、2012年には開業当時の姿を取り戻した。

  • 20日

    デパート開業の日
     1904年12月21日、東京・日本橋の三越呉服店が日本で初めて欧米にならったデパート形式での営業を開始。顧客向けに開業を知らせる文書「デパートメントストア宣言」を送付したのが20日だったことから、この日が記念日となった。当初は2階建てで昔ながらの商家風だったが、その後1914年にルネサンス様式の新館が完成。鉄筋コンクリート造5階建て、日本初のエスカレーター、エレベーター、全館暖房完備という最新式の建物が話題となった。

  • 21日

    回文の日
    「回文俳句」などを手がける宮崎二健氏が制定。日付は12月21日の「1221」が回文のようになっていることから。回文(かいぶん)とは、上(左)から読んでも下(右)から読んでも同じ読み方になる文句のことで、言葉遊びの一種。日本では、「磨かぬ鏡」「竹やぶ焼けた」など古くから多くの回文がある。その他、「まさか逆さま」「庭のワニ」「イカ食べたかい」「確かに貸した」「かっこいい国家」「わたし負けましたわ」等々。
    https://kaibun21.jp/

  • 21日

    クロスワードの日
     1913年のこの日、世界で初めて新聞「ニューヨークワールド」紙にクロスワードパズルが掲載されたことを記念して制定。イギリス生まれの同紙の記者アーサー・ウィンがパズルを制作したといわれている。その後、「ボストングローブ」紙など他の新聞にも掲載されるようになり、1924年には連載をまとめた本も出版。世界中にクロスワードパズルが広まった。日本では、1925年から「サンデー毎日」誌に連載されたのが最初である。

  • 22日

    スープの日
     日本スープ協会が、スープに関する話題を提供することでより多くの人にスープへの関心をもってもらい、スープに親しんでほしいとの願いから、1980年に制定。日付は、温かいスープをよりおいしく感じることのできる冬で、「いつ(12)もフーフー(22)とスープをいただく」の語呂合わせから。

  • 23日

    東京タワー完成の日
     1958年のこの日、東京・芝公園に東京タワー(日本電波塔)が完成。フランス・パリのエッフェル塔より21m高い、地上高333m。当時世界一高い建造物となった。2012年完成の東京スカイツリーに抜かれるまで、自立式鉄塔としては日本一の高さを誇った。総工費約30億円、工期1年半、延べ人員約22万人を要した。当時、日本は良質の鋼材に恵まれなかったため、トップデッキ(旧特別展望台)から上の部分に使用された鉄材の原料には、朝鮮戦争後にスクラップされたアメリカ軍の戦車が使われている。現在、日没から24時まで行われているライトアップは、冬は暖かいオレンジ、夏は涼しげな白を基調とした色味に変わり、毎正時は、トップデッキ上部のダイヤモンド・ティアラとメインデッキ上部のダイヤモンド・チョーカーが純白に輝く。
    https://www.tokyotower.co.jp/index.html

  • 24日

    学校給食記念日
     1946年のこの日に、GHQ、ララ委員会、日本政府立ち会いのもとで、東京の永田町小学校でララ物資の贈呈式が行われたことに由来する記念日。

  • 26日

    プロ野球誕生の日
     1934年のこの日、現存するなかでは日本最古のプロ野球チーム「大日本東京野球倶楽部」(読売巨人軍の前身)が創立された。当時、日本では大学野球が全盛だったが、アメリカのベーブ・ルースらメジャーリーグ選抜軍を招待し対戦するため、急遽結成されたチームだった。翌年は日本チームがアメリカ遠征を実現。その際、チームのニックネームが必要になり、現地でこのチームの顧問をしていたフランク・オドゥールがニューヨークジャイアンツに在籍していたことから「ジャイアンツ」となったという。読売巨人軍の「巨人」はそのジャイアンツを日本語にしたもの。

  • 27日

    浅草仲見世記念日
     1885年12月27日、東京・浅草の仲見世が新装開業したことを記念する日。レンガ造りの新店舗、139店が開業したことにちなんでいる。1923年に起こった関東大震災で甚大な被害を受けたが、すぐに鉄筋の建物の再建が進んだ。往時の賑わいはないものの、東京スカイツリーの開業などで再び脚光を浴び、内外から多くの観光客を集めている。

  • 29日

    シャンソンの日
     1990年のこの日、東京・銀座にあるシャンソン喫茶「銀巴里(ぎんパリ)」が閉店。40年近い歴史に幕を閉じた。1951年、日本初のシャンソン喫茶として開店した同店は、戦後のシャンソンブームの中心的存在であり、ここから数々の名曲が生まれた。最後のショーは、長年、同店の看板歌手として活躍した美輪明宏が行った。

  • 30日

    地下鉄記念日
     1927年のこの日、上野・浅草間に東洋初の地下鉄(現・東京メトロ銀座線)が開通した。区間距離2.2キロ、所要時間4分50秒、運賃は10銭圴一。「東洋唯一の地下鉄道」というキャッチコピーが打たれ、開通日には1日10万人近くが乗車、2時間待ちの行列ができるほどの人気が出たという。

  • 31日

    大晦日
     1年の最後の日。「大晦日(おおみそか)」または「大晦(おおつごもり)」とも。「晦日」は毎月の末日のことであり、「晦」はその別名で「月隠り(つきごもり)」が転じたもの。大晦日には、1年の間の罪や穢れを清めるために、宮中や全国の神社で「大祓い(おおはらい)」が執り行われる。年越しの夜のことを「除夜」と言い、かつては年神様を迎えるために一晩中起きている風習もあった。除夜の鐘は108つ鳴らされるが、これは仏教の考えで人には百八の煩悩があることを意味している。鐘をつきながらひとつずつ煩悩を取り除き、清らかな心で正月を迎えようというもの。

(『講話が輝く話材の玉手箱』学校例話研究会編/学事出版より)


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