通信づくりネタ帳【今日は何の日?】 今月のこの日にちなんで

■10月

  • 1日~

    赤い羽根共同募金
     共同募金は、人々がともに生きていこうという「たすけあい」の精神のもと、1947年(昭和22年)、第1回の共同募金運動が全国的に展開された。その配分は、児童保護や育児事業などに重点がおかれ、民間の社会福祉施設や福祉団体、生活に困っている人たちの支援に活かされた。その背景には、戦禍による打撃のため、戦前は6700余もあった民間の社会福祉施設は、3000に減少し、その運営も困窮を極めていた。共同募金は、これらの施設の整備・復旧に大きな役割を果たした。赤い羽根は、アメリカで共同募金の象徴として使われていたもの。

  • 1日

    法の日
     10月1日は「法の日」。これは、国民が法の役割や重要性について考えるきっかけとなるように1960年に制定された。1928年10月1日に陪審法が施行されたことで、翌29年から同日を「司法記念日」と定めたことに由来している。また、1947年10月1日は、最高裁判所発足後、初めて最高裁判所で法廷が開かれた日でもある。

  • 2日

    とんこつラーメンの日
     とんこつラーメン発祥の地である久留米の認知度を上げ、本場の味を地元で味わってもらおうと、福岡県久留米市にある「久留米ラーメン会」が制定。日付は「とん(10)こつ(2)」の語呂合わせから。毎年この日には、豚への感謝を込めて豚供養をし、「久留米ラーメン会」主催によるイベントを行う。

  • 3日

    アンパンマンの日
     子どもたちに大人気の国民的キャラクター「アンパンマン」の記念日。日付は、1988年のこの日、アニメ「それいけ!アンパンマン」がテレビで初めて放送されたことから。当初は全24話(半年)で終了予定だったが、予想を超える反響により期間延長が決まり、その後、長寿番組として定着した。毎年この日を中心に、高知県の「香美市立やなせたかし記念館」(愛称:アンパンマンミュージアム)ほか、全国5カ所にある「アンパンマンこどもミュージアム」では、さまざまな関連イベントが開催される。
    https://www.anpanman.jp/

  • 3日

    ドイツ統一の日
     1990年のこの日、45年ぶりに東西ドイツが再統一され、ドイツ連邦共和国が誕生した。ドイツを東西に分断するベルリンの壁が崩壊した1989年11月9日から11カ月後の出来事だった。この日はドイツの建国記念日として国民の祝日に定められ、祝賀行事や市民祭などが開催される。

  • 3日

    登山の日
     登山を通して自然の素晴らしさを知り、その恩恵に感謝することを目的として、1991年に日本アルパインガイド協会が制定。日付は、「10(と)3(ざん)」の語呂合わせから。同協会では、レスキュー講習会、登山学校、ガイド養成学校の開催、クライミングマスターの認定など、「正しい登山の普及・発展」に向けて、さまざまな活動を行っている。

  • 4日

    富岡製糸場開業の日
     1872年(明治5年)10月4日、明治政府が日本の近代化のために最初に設置した模範器械製糸場、それが富岡製糸場。明治政府は、諸外国と対等な立場にするため、産業や科学技術の近代化を推し進めた。その資金調達法として目をつけたのが生糸の輸出。政府は生糸の品質改善と生産向上、ならびに技術指導者育成のため、洋式繰糸器械を備えた模範工場を造ることにした。その建設に尽力した一人に渋沢栄一がいる。同製糸場は1987年(昭和62年)まで操業を続けた。約1万5千坪の敷地内には、開設当時の建物が多くはそのまま残っており、2006年(平成18年)に国の重要文化財に指定され、2014年(平成26年)には「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産に登録された。

  • 4日

    里親デー
     家庭環境を奪われた児童らは「国の保護を受ける権利を有する。国の代替的監護には里親委託、養子縁組、または施設収容を含むことができる」とされている。1994年に日本が批准した「子どもの権利条約」でも、児童が受けるべき保護の最優先に里親制度を挙げている。

  • 5日

    達磨忌
    「ダルマさん」の愛称で知られている達磨大師は、中国に初めてインドから禅の教えを伝えた人物。「ダーマ」とも呼ぶ。528年10月5日に150歳で没したといわれている。一説には毒殺とも。禅宗では、その忌日を「達磨忌」として法要を行っている。

  • 6日

    トムの日
     日本でも大人気のハリウッドスター、トム・クルーズの日。代表作のひとつ「ミッション:インポッシブル:Ⅲ」(2006年公開)のDVD発売を記念して映画会社のパラマウントジャパンが制定。日付は「ト(10)ム(6)」の語呂合わせから。

  • 6日

    国際協力の日
     日本の政府開発援助(ODA)は、1954年10月6日にコロンボ・プランに参加したことから始まった。このコロンボ・プランは、50年に提唱された、アジアや太平洋地域の国々の経済や社会発展を支援する協力機構のことで、開発途上国のための国際機関。その日を「国際協力の日」と定めた。

  • 7日

    盗難防止の日
     日本損害保険協会が、住居侵入による窃盗や車上荒らし、すり、ひったくりなどの盗難被害を防ぎ、その犯罪をなくすことを目的として制定。日付は「とう(10)なん(7)」の語呂合わせから。毎年この日を中心に、全国で盗難防止の啓発活動が行われる。警察庁の統計資料によれば、窃盗犯罪は年々減少傾向にあるものの、2020年の窃盗犯の認知件数は約41万7000件にのぼっている。

  • 7日

    バーコードの日
     1952年のこの日、アメリカで2人の大学院生がバーコードを発明し、特許を取得した。発明者は、ペンシルバニア州ドレクセル大学のバーナード・シルバーとノーマン・ジョセフ・ウッドランド。彼らが発明したのは、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表すものであったが、最近ではQRコードなどドットを縦横に配列し、より多くの情報を表す二次元コードも普及している。

  • 9日

    世界郵便デー
     1874年10月9日、スイスのベルンで、全世界を一つの郵便地域にすることを目的に万国郵便条約が22カ国の代表により調印され、万国郵便連合が発足したことを記念する日。現在では、万国郵便連合は国連機構の一つとなっている。日本は1978年に加盟。全国圴一料金で、切手を貼って投函すれば相手に届く近代郵便制度は、1940年にイギリスで始められ、1971年4月に日本に導入された。

  • 11日

    国際ガールズ・デー
     2011年12月の国連総会で制定。開発途上国では女の子の多くが経済的・文化的な理由により学校に通えず、10代前半で結婚させられ、貧困の中で暮らしている。先進国でも女の子にはさまざまな社会的制約がある。毎年この日を中心に女の子の人権について考え、彼女たちを応援し、教育とエンパワーメント(発展や改革に必要な力をつけること)を推進するためのイベントが世界中で開催されている。

  • 14日

    焼うどんの日
     福岡県北九州市小倉で町おこし活動を行っている「小倉焼うどん研究所」が、焼きうどんの普及と、その歴史・地域に根ざした食文化を理解してもらうことを目的として制定。日付は、2002年のこの日、静岡県「富士宮やきそば学会」との対決イベント「焼うどんバトル特別編~天下分け麺の戦い~」が行われ、小倉が焼きうどん発祥の地として有名になったことから。発祥の地については諸説あり、小倉のほか、岩手県「いわてまち焼きうどん」、三重県「亀山みそ焼きうどん」、岡山県「津山ホルモンうどん」、群馬県「キムトマ焼きうどん」などがある。

  • 14日

    くまのプーさん原作デビューの日
     ディズニーのアニメーションで知られる「クマのプーさん」は、イギリスの児童文学作家アラン・アレクサンダー・ミルンが、息子のクリストファー・ロビンとおもちゃのぬいぐるみたちをモデルにして書いた童話が原作。この原作が発表された日(1926年10月14日)を記念して、ウォルト・ディズニー・ジャパンが制定。プーさんとゆかいな仲間たちが暮らす100エーカーの森にちなんで、環境と森林保護を考える日としている。

  • 14日

    鉄道の日
     1872年(明治5年)9月12日(新暦10月14日)に新橋と横浜間に日本初の鉄道が開通した。これに加えて、1921年(大正10年)10月14日、鉄道開業50周年を記念して、東京丸の内に鉄道博物館が会館したことを記念して、当時の鉄道省によって制定された。

  • 15日

    世界手洗いの日
     国際衛生年の2008年、ユニセフなど水と衛生の問題に取り組む国際機関や大学、企業など13の組織から成る「せっけんを使った手洗いのための官民パートナーシップ」(Global Handwashing Partnership:GH)が制定。私たちの生活には目に見えないばい菌やウイルスが数多くいて、せきやくしゃみなどにまざって移動する。手に移動したばい菌は、口や鼻、目などから体の中に入り、さまざまな症状を引き起こし、ときには生命を奪う。ばい菌やウイルスから身を守るため、この日を中心にして世界各地で、特に子どもたちに石けんを使った正しい手洗いの大切さを伝えるさまざまな取り組みが行われている。

  • 20日

    リサイクルの日
     10月20日の「10」が一回り、「20」が二回りということのごろ合わせで、日本リサイクルネットワークが1990年に制定。この記念日を発展させ、通商産業省(現・経済産業省)ほか8省庁が10月を「リサイクル推進月間」(現在のリデュース・リユース・リサイクル推進月間)としている。

  • 22日

    キャットリボンの日
     早期発見・早期治療により乳がんで苦しむ猫を0(ゼロ)にすることを目的として、日本獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)が制定。日付は、10月がヒトの「乳がん啓発月間」(ピンクリボン月間)であることと、「ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合わせから。「キャットリボン運動」のウェブサイトでは、「乳がんチェックマッサージ」として、家庭でできる猫の乳がんチェックの方法を紹介している。
    http://catribbon.jp/

  • 25日

    世界パスタデー
     1995年のこの日、イタリアのローマで「第1回世界パスタ会議」が開催されたことを記念して1998年に制定。この日は、世界各国でパスタの魅力を伝えるさまざまなイベントが開催される。イタリアでは古くからパスタが食卓にのぼり、地方色豊かな650種類ものパスタがあるといわれるが、現在みられるような乾燥パスタが普及したのは16世紀半ば、ナポリで飢饉に備えるため保存食が必要になったことがきっかけとされている。

  • 27日

    文字・活字文化の日
     2005年(平成17年)に定められた文字・活字文化の振興を総合的に推進するための国や自治体の基本的責務に関しての法律が「文字・活字文化振興法」。再販制度の維持や著作権保護の充実をあげている。読書週間の初日がその日と定められた。

  • 28日

    群馬県民の日
     1871(明治4)年10月28日(旧暦)、廃藩置県により「群馬県」という名称が初めて使われたことを記念し、県民が郷土の歴史を知り、郷土への理解と関心を深め、より豊かな郷土を築きあげることを期する日として、県が制定。この日は、県内の公立学校等が休みとなり、県内各地でさまざまな記念事業が行われるほか、レジャー施設、公共施設の無料・割引開放等が実施される。

  • 29日

    第1回宝くじ発売の日
     1945年のこの日、戦後初の「政府第1回宝くじ」が発売された。実はこの年の7月16日、戦争中であったため、勝利の祈りをこめて「勝札」として売り出したものの、抽せんを待たずに敗戦となり、皮肉にも「負札」と呼ばれることに。その後、名称も新たに「宝くじ」として登場したのがこの日であった。1枚10円で売り出され、賞金は1等10万円、2等1万円、3等1000円。副賞として4等まではキャラコ(綿布)付き。また、ハズレ券4枚でたばこ10本がもらえたという。

  • 30日

    たまごかけごはんの日
     2005年のこの日、「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催されたことを記念し、日本食の定番、卵かけご飯を切り口に食や自然について考えようと、「日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会」(島根県雲南市)が制定。毎年この時期には、同シンポジウムが開催され、たまごかけごはん(TKG)日本一を決定する「TKGチャンピオンシップ」などのイベントが行われる。

  • 31日

    ハロウィン
     万聖節(11月1日、キリスト教であらゆる聖人を記念する祝日)の前夜祭が「ハロウィン」。古代ケルト民族の祭りが起源といわれている。その後、古代ローマ、キリスト教の要素が加わり、定着していった。
     仮装した子どもたちが町を練り歩き、扉をたたいて「お菓子をくれないといたずらするよ」と言ってお菓子をねだるのは、祭り用の食料をもらって歩いた農民の様子をまねしたもので、中世のなごり。カボチャをくりぬき、刻み目を入れて、内からろうそくで照らすのは「ジャックランタン」とよばれるハロウィンのシンボル。日本では、90年代の終わりごろから定着し、大きなイベントとなっている。

  • 第2月曜日

    体育の日
     東京でオリンピックが行われたのは1964年10月10日開会の第18回夏季オリンピックである(1940年夏季大会も決まっていたが、開催権を返上)。この日を記念して、1966年から「体育の日」として国民の祝日とした。2000年から「ハッピーマンデー制度」の適用で、現在は10月の第2月曜日が「体育の日」となっている。

  •  

(『講話が輝く話材の玉手箱』学校例話研究会編/学事出版より)


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