通信づくりネタ帳【今日は何の日?】 今月のこの日にちなんで

■1月

  • 1日

    日本初の点字新聞「あけぼの」創刊記念日
     1906年のこの日、全盲の教育者、左近允孝之進(さこんじょう・こうのしん)が日本初の点字新聞「あけぼの」を創刊したことを記念して、点字・録音図書などを出版する社会福祉法人「桜雲会」が制定。「あけぼの」創刊号には、「視覚障害者が情報を得られるように」との左近允の思いなどが綴られている。「あけぼの」の精神は、現在、毎日新聞社が発行する週刊点字新聞「点字毎日」に引き継がれている。

  • 2日

    初夢の日
     1月2日の夜から3日の朝にかけてみる夢を初夢とすることから制定された日。昔から「一富士、二鷹、三茄子」の夢をみると縁起がよいとの言い伝えがある。希望の初夢をみるためには、宝船と七福神を描いた紙を枕の下に置いておくとよいといわれている。

  • 6日

    ケーキの日
     1879(明治12)年のこの日、東京・上野の風月堂が日本初のケーキの広告を東京日日新聞に出して話題をよんだ。当時、洋菓子はまだめずらしく、とくにケーキは一般の人が口にすることなどほとんどなかったという。ちなみに、毎月22日は「ショートケーキの日」とされており、日付はカレンダーを見ると毎月22日の真上に15日(イチゴ)が来ることから。つまり、「いつも上にイチゴが乗っているケーキ」ということで、この日に決まったとか。

  • 6日

    まくらの日
     寝具のインターネット販売などを行っている「まくら株式会社」が枕の大切さを見直すために制定した記念日。枕は英語で「pillow(ピロー)」ということから、「1」をピンの「ピ」と読み、「6」を「ロー」と読んで「ピロー」となる1月6日になった。

  • 6日

    出初式
     日本の消防関係者による、仕事始めの行事。消防出初式とも呼ばれる。江戸時代から明治時代にかけては1月4日に行われていたが、現代では1月6日に開催されるのが恒例。起源は江戸時代の火消が行っていたもの。現代は、最新の消防装備・技術などを披露したり、一斉放水などの演習が行われたりする。全国各地で開催されるが、江戸町火消の伝統を汲む東京消防出初式や、派手な装束で知られた加賀鳶が梯子の曲乗りを披露する金沢市消防出初式が有名。

  • 7日

    七草
     1月7日の朝、七草の入った粥(かゆ)を食べ、無病息災を祈る風習。春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種類の植物。

  • 8日

    イヤホンの日
     イヤホンの情報サイト「イヤホンナビ」が制定。日付は「イ(1)ヤ(8)ホン」の語呂合わせから。この日は、イヤホンの普及を目的に世界中の有名メーカーのイヤホンを集めて試聴したり、音の違いを比較できるイベントなどを行う。イヤホンナビ

  • 9日

    とんちの日
     とんちが得意な一休さんにちなんで制定された記念日。日付は「いっ(1)きゅう(9)」の語呂合わせから。一休さんは、室町時代に実在した一休宗純(いっきゅう・そうじゅん)というお坊さんがモデル。「屏風の虎退治」や「このはし渡るべからず」などが有名で、絵本やアニメ、テレビドラマの題材としてもよく用いられる。「とんち」を「クイズ」の意味にとらえて「クイズの日」ともいう。

  • 9日

    えのすいクラゲの日
     神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館が制定。1月より毎月9日に展示飼育職員が行う相模湾でのクラゲ調査に同行し、自然環境や生物の多様性について考える一般参加型プログラムを実施している。この活動を広く知ってもらうために制定された記念日で、クラゲの「ク」から毎月9日になった。

  • 10日

    糸引き納豆の日
     全国納豆協同組合連合会が、糸引き納豆のPRを目的として制定。この時期は受験シーズンが近いことから、糸引き納豆の特徴である粘り強さで合格を願うという思いも込められている。日付は、「い(1)と(10)」の語呂合わせから。

  • 10日

    かんぴょうの日
     栃木県干瓢商業協同組合が制定。日付は、干瓢(かんぴょう)の「干」の字が、「一」と「十」の組み合わせに見えることから。栃木県のかんぴょうは全国生産量の98%以上を占め、県の代表的な特産物となっている。かんぴょうとは、ウリ科・夕顔の実をひも状にむくように細長く削って乾燥させたもの。水で戻してから煮て、寿司の具材や煮物、和え物などとして使われる。低カロリーで食物繊維に富んでいる。
    http://www.kanpyo.jp/knowledge.html

  • 11日

    鏡開き
     正月に神仏に供えた鏡餅を下げ、無病息災などを祈って汁粉や雑煮などにして食べる日。鏡餅を刃物で切るという行為は切腹を連想させるため手や木槌で割り、「切る」「割る」という言葉は避けて「開く」という言葉が使われる。「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味する。鏡餅の割れ方で吉凶を占う地方もあり、「割れが多ければ豊作」といわれている。

  • 14日

    シュバイツァーの誕生日
     1875年生まれのアルベルト・シュバイツァーは、ドイツ出身のフランスの医者、哲学者、神学者、音楽学者。マザー・テレサやガンジーとともに、20世紀のヒューマニストとして知られ、「密林の聖者」の別名も。1952年にノーベル平和賞を受賞。「人間とは、愚か者のように振る舞う、賢い生き物である」「まず考え、それから行動せよ」など、多くの名言を残している。

  • 17日

    おむすびの日
     1995年のこの日に発生した阪神・淡路大震災でボランティアによるおむすびの炊き出しが行われ、被災者の心とおなかを満たしたことから、その温かな心の象徴として、「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が制定(その後、米穀安定供給確保支援機構が活動を引き継ぐ)。ごはんの「おむすび」だけでなく、人と人との心を結ぶ「おむすび」の意味も込められている。

  • 17日

    今月今夜の月の日
     尾崎紅葉(おざき・こうよう)の小説『金色夜叉』(こんじきやしゃ)の中で、主人公の間貫一(はざま・かんいち)が熱海の海岸で、自分を裏切った恋人のお宮に「いいか、宮さん、1月の17日だ。来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らせて見せる」と言ったことから、この日を「今月今夜の月の日」に制定。この日、熱海では「尾崎紅葉祭」が開催され、たくさんの観光客が訪れる。お宮の松前広場にある「貫一お宮の像」は、“インスタ映えする”記念撮影の人気スポットとして有名。熱海市観光協会

  • 17日

    防災とボランティアの日
     1995年1月17日、午前5時46分52秒、淡路島北部沖の明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の大地震が発生、兵庫県南部を中心に甚大な被害を出した。この阪神・淡路大震災は、大都市直下を震源とする日本初の大地震で、震度7を初めて記録。死者6434人、行方不明者3人、被害総額は10兆円に上るという大災害。戦後発生の地震災害としては東日本大震災に次ぐ規模である。政府・行政の対応の遅れが批判されたが、その一方、学生を中心としてボランティアが活躍し、「ボランティア元年」とも呼ばれた。被災者支援のボランティア活動に参加した人数は、1日平均2万人超、3カ月間で延べ117万人にも上った。これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、同年12月に閣議決定され、翌年から実施された。

  • 20日

    アメリカ大統領就任式
     西暦年が4で割り切れる年に大統領選挙の一般投票が実施され、翌年のこの日に大統領就任式が行われる。前大統領の任期は1月20日の正午に終了し、その瞬間から次の大統領の任期が始まる。就任式は、首都ワシントンD.C.にある連邦議会の議事堂前で開催され、任期開始時刻と合わせて新大統領の宣誓が行われる。就任式当日は国民の祝日。

  • 21日

    スイートピーの日
     全国のスイートピー生産者や生花店などで構成される「日本スイートピーの会」が制定。日付は1月に出荷最盛期を迎えることと、花弁が左右対称で3種類の花びら(旗弁、翼弁、舟弁)からなり、それぞれ1枚、2枚、1枚あることから「121」の1月21日とした。ちなみに、松田聖子のヒット曲『赤いスイートピー』は、1982年の1月21日にリリースされている。花言葉は「門出」「旅立ち」「思い出」「別離」。

  • 21日

    ライバルが手を結ぶ日
     慶應2(1866)年のこの日、長州の木戸孝允、薩摩の西郷隆盛らが土佐の坂本竜馬らの仲介で、倒幕のための薩長同盟を結ぶ。それを記念して「ライバルが手を結ぶ日」とされている。ライバルは自分を高めてくれるよき存在だと認識すれば、変な対抗意識もなくなるに違いない。

  • 22日

    飛行船の日
     1916(大正5)年のこの日、陸軍による国産初の飛行船「雄飛号」が埼玉県・所沢〜大阪間で実験飛行を行った。途中、中間地点の愛知県・豊橋に着陸し、所要時間は合計11時間34分。空に浮かぶ全長85mの巨大な姿は、各地で関心を集めたという。なお、所沢への帰還飛行は、機体の不調により実現しなかった。

  • 22日

    カレーの日
     1982年のこの日、全国学校栄養士協議会が学校給食創立35周年を記念して、全国の小中学校で一斉にカレー給食を出したことに由来する。記念メニューとしてカレーが選ばれたのは、子どもに人気があり栄養価が高いため。ちなみに栄養豊富で大量調理が容易なことから、海上自衛隊でも毎週金曜日をカレーの日としている。

  • 23日

    花粉対策の日
     早め早めの花粉対策の必要性を訴えることを目的として、花粉問題対策事業者協議会が制定。日付は、春の花粉対策は1月・2月・3月がポイントとなることから、「123」の数字が並ぶ日とした。同協議会では「花粉しっかり対策3ヶ条」として、1.花粉情報をしっかり入手! 2.花粉をしっかり防御! 3.症状に合った治療をしっかり継続! を掲げている。

  • 24日

    教育の国際デー
     2018年12月の国連総会で制定。公正で良質な教育を誰もが受けられるようにし、すべての人々の生涯学習の機会を促進することが目的。今でも世界には学校に通えない約2億6200万人の子どもたち(6~14歳)が存在し、15歳以上の6人に1人が生活に必要な最低限の文字の読み書きや計算さえできない。公正で良質な教育は、男女平等、貧困・暴力の撲滅、健康の改善、経済の発展、持続可能な環境の促進など、あらゆる社会課題の解決に貢献すると考えられている。

  • 24日

    ボーイスカウト創立記念日
     1908年1月24日、ロバート・ベーデン-パウエルによりイギリスでボーイスカウトが設立されたことを記念する日。その後、世界に広がり、翌1909年にはアメリカに、そして日本には1922年に「少年団日本連盟」が創立され、ボーイスカウト国際事務局に正式加入した。もともとはイギリスの退役将軍ベーデン-パウエル卿が20人ほどの子どもたちを集め、実験キャンプを行ったことから始まったもの。

  • 24~30日

    全国学校給食週間
     文部省(現・文部科学省)が1950年に制定。1889年に山形県鶴岡町(現・鶴岡市)の私立小学校で貧困家庭の児童を対象に無料で昼食を出したことが、学校給食の始まり。1946年、戦後の学校給食の方針が決定され、その年の12月24日に東京・神奈川・千葉で試験的に実施された。翌47年1月20日から全国の児童に対して学校給食が開始される。12月24日は冬休みのため、月遅れの1月24日からを全国学校給食週間とした。

  • 25日

    日本最低気温の日
     1902(明治35)年のこの日、北海道石狩国上川郡旭川町(現・旭川市)で日本の気象観測史上の最低気温であるマイナス41.0℃を記録した。ちなみに、世界の最低気温の記録は、1983年7月21日に南極大陸のロシア・ヴォストーク基地で観測されたマイナス89.2℃であったが、その後、記録が更新され、2010年8月10日に南極大陸の東部のドームA付近でマイナス93.2℃を観測し、これが世界の最低気温となっている。気象庁(観測史上の順位)
    http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rankall.php

  • 27日

    国旗制定記念日
    「日の丸」が国旗として制定されたのは、1870年1月27日、太政官布告によるが、これを記念して国旗協会が記念日に制定。この布告「商戦規則」で、それまで船によってまちまちのデザインの旗を使っていたのが、国旗としてデザインや規格が定められた。

  • 29日

    人口調査記念日
     1872年(明治5年)のこの日、明治政府によるわが国で初めての全国戸籍調査が実施されたことにちなんだ記念日。当時のわが国の人口は約3311万人。対して2017年1月現在の人口は約1億2700万人で、約9400万人も増えたことになる。ちなみに、わが国の戸籍制度は645年の「大化の改新」に始まったといわれている。

(『講話が輝く話材の玉手箱』学校例話研究会編/学事出版より)


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