学級通信なんでも相談室

第3回
「通信名」の決め方は?

通信名は、通信の「顔」です。1年間、時には2年、3年と通して使うこともあります。中には、ずっと同じ通信名で通す教師もいます。それも一つの方法ですが、いずれにしても、子どもたちも保護者も教師自身も愛着と誇りの持てる名称を考えたいものです。

学級(学年)通信の名前は、どう付けることが望ましいのか?もちろん、決まりはありません。担任の教育観や経営方針からの命名、学級の実態や特色や課題からの表現、子どもたちの意向を聞き投票などを通しての決定など、いろいろです。理想教育財団主催の「育て!プリントコミュニケーション」コンクール入賞作品を例に交えながら、どんな付け方があるか、考えてみましょう。

担任の教育観や思い、学級運営の方針、担任のニックネームなどから・・・・「みんな主人公」「奏(そう)」「どんまい」「この木なんの木」(学級の子どもたち一人ひとりがその子なりの木に育ってほしい)「コボちゃん通信」(担任の愛称から)「竹の子」(竹内先生の子どもたち?)

学級の実態や特色から・・・・「11人のわ」「にこにこ☆2くみ」「元気いっぱい」「サンキュー」(3年生が3人で9、そして感謝の意)「はじめのいっぽ」(1年生)

③学習や通信のねらいをもとに・・・・「縄文の声」(地域から縄文時代の遺跡が発掘されたのを機に古代をテーマに展開した総合学習を中心とした通信の名)「算数新聞」(算数の少人数指導の担当者と担任とが協力して発行)「教室はまちがうところだ」「元気もりもり通信」(これは食育広報紙)「クーネルダス」(保健便り)

④子どもたちの気持ちや意向をもとに・・・・通信の命名を子どもたちの話し合いや投票によって決めるのも、よい方法の一つです。コンクールで審査員特別賞を受賞した「以心伝心」は、4号まで「タイトルは募集中」とありました。結局、学級目標と同じ名称に落ちつきましたが、名前の募集と学級目標の練り上げとを連動させる手法は、子どもたちの意識・意欲を高める上で効果的でしょう。