はがき新聞活用レポート(7)
東京家政大学「はがき新聞づくりワークショップ」
大学生が「はがき新聞」にチャレンジ(記事作成:2013年秋)
東京都豊島区立池袋第二小学校教諭 羽賀 絹恵 先生
お詫び:報告者の所属学校名は、レポート作成当時のもので、現在と違っている場合があります
2013年7月31日、理想教育財団が支援する「はがき新聞づくりワークショップ」が東京家政大学で開催されました。今回のワークショップには、同大学人文学部教育福祉学科1年生の約80人が参加。コミュニケーション力の向上や将来のキャリア形成など、はがき新聞の制作体験を通して個々のスキルアップを図りました。
はがき新聞のテーマは「自己紹介」と「将来の夢」
同大学では毎年、新入生を対象にアカデミックスキルの習得や卒業後のキャリア形成支援に向けて「初年次導入教育」を実施。「はがき新聞づくりワークショップ」は、その一環として行われました。講師は、東京都豊島区立池袋第二小学校教諭の羽賀絹恵先生。はがき新聞を長年授業で活用している「はがき新聞」のベテランです。
まず初めに羽賀先生は、はがき新聞の特徴や注意点、誰に伝えるか、何を記事にするかなど、書く内容のポイントや心構えなどを学生にレクチャー。次に先生が制作した作品を参考にして、はがき新聞の作成手順(枠作り、題字や見出し作成、レイアウトの考案、記事作成、色づけなど)を学び、新聞制作に取り組みました。
テーマは、発信力や自己プレゼン力の養成、さらに将来のキャリアを見据え、トップ記事を「自己紹介」、セカンド記事を「将来の夢」に設定。「はがき新聞づくりは初めて」と困惑気味だった学生たちも先生の助言でコツをつかみ、思い思いに作品を仕上げていきました。
大学生の作品はどれもハイレベルと高評価
完成した作品は、ワークショップ会場に設置された専用機材で印刷。参加者の学生からは「絵を描くことが好きで、イラストをふんだんに使って楽しかった」「将来、自分が働いている姿を思い描きながら書くことができた」「トップ記事では出身県への思いを強調し、自分らしさを出せた」など、充実感あふれる声があがりました。
羽賀先生は「作品を拝見すると、見出しや題字、色づかいに大学生ならではのこだわりがたくさん詰まっていて、さすが大学生と感心しました」と高評価。同大学専任講師でワークショップ企画メンバーの宮地孝宜先生は「社会人になれば情報の発信は不可欠。卒業後に福祉や教育施設で働くことが多い同学科の学生にとって、はがき新聞は各現場で役立つ情報発信ツールになるはずで、意義深い経験ができたと思う」と語っています。
このレポートの詳細は季刊理想でご覧いただけます。→季刊理想2013秋号はこちら