ちょっぴり工夫学級通信「第3回 読みやすくすっきりと」

比べてみましょう《研修3》

 ここに3つの学級通信(A,Bタテ,Bヨコ)があります。
 どれも同じ見出しで同じ内容です。話題をしぼりやすくするために,本文(記事)は省いて掲載しまし た。
 ちがいはレイアウト(紙面組み)にあります。
 では,読者の気分になって,「A」と,「Bタテ」や「Bヨコ」のレイアウトを比べてみてください。(「B タテ」と「Bヨコ」は用紙を縦に置いているか横に置いているかのちがいはありますが,同じ考え方でレイアウトがなされています。)
*それぞれの通信画像をクリックすると拡大されます。

学級通信A学級通信Bタテ学級通信Bヨコ

「Bタテ」や「Bヨコ」のほうがはるかに読む気を誘い出しますね。すっきりとしている割に変化があり,引きつけられ,読みやすいからです。
 では,もう一度,「A」と,「Bタテ」や「Bヨコ」とを比較して,レイアウトが具体的にどのような点でちがうのかを見つけてください。
 じっくりと見比べてみましょう。
 どんなちがいが見つかりましたか。
*相違点のバナーをクリックすると,相違点を確かめられます。

A・Bタテ・Bヨコの相違点

 では,学級通信のレイアウトをするときには,どのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。

1行文字数を少なく

 ワープロソフトを使って通信を作成する場合,読みやすいものにしようという意識を十分もたないままレイアウトを進めてしまうと,画面の最初に出てくる文書スタイルをそのまま使うことになり,まるで公文書のような紙面になってしまうことがあります。このようなレイアウトでは読みやすいとは限りません。
 1行の長さが40~50字と続くと,文字を追うことに疲れてしまいます。場合によっては行を追えなくなることさえあります。一般の新聞や雑誌はどうでしょう。新聞は縦書きですが,1行が10~13字程度です。横書きの雑誌の場合では,1行20字程度のものが多いようです。
 紙面の端から端までを1行としないで,段組みにするだけでぐんと読みやすくなります。ぜひとも,公文書のようなスタイルから脱却しましょう。

カコミで紙面に変化を

 全体がのっぺらぼうにならないように,紙面に少しだけアクセントを付けると,より親しみやすくなります。
 シリーズものやエピソードなどはカコミ記事にするとよいでしょう。罫線で囲んだ記事にするのです。
 記事の要点を囲むのもわかりやすくてよいでしょう。
 カットや吹き出しの中に書くのもおもしろいと思われます。横書きの紙面の一部に縦書きのカコミを入れるのもよいでしょう。

文字は6割程度に

 紙面全体の面積のうち,文字の部分(本文)の占める割合はどれぐらいが適当でしょう。
 一般的には,6割程度だと読みやすいと言われます。残りの4割が,見出し,写真,表,余白などです。
 あれもこれも…,もっと丁寧に…,詳しく……と,つい欲張って書きたくなってしまいがちですが,「過ぎたるは…」のことわざどおりです。読み手の立場に立ち,本当に必要な情報は何かを吟味して記事を書きたいものです。

縦書きもおもしろい

学級通信C 多くの学級通信などは横書きで作られていますが,もちろん,縦書きでも通信を作成することができます。というより,手書きが主流の時代には縦書きのほうが多かったようです。現在は横書きが広まり,多くの文書が横書きになっていますが,目の自然な動きは縦書きを好むという話もあります。
「通信は横書き」と思い込んでいるのなら,一度縦書きに挑戦してみてはどうでしょう。全体のレイアウトは縦書きのほうがしやすいように思われます。
 右に示したものは,縦書きの新聞形式で作った通信です。ちょっと凝って作成したものですが,こういう形もあります。
*通信画像をクリックすると拡大されます。

写真は目で見るニュース

 紙面を見たときに最初に目が行くのは,写真やイラスト,グラフなど,文章以外のビジュアル要素です。
「百聞は一見に如かず」と言うとおり,写真は場合によっては文章以上の伝達力をもちます。まさに写真は「目で見るニュース」なのです。
 通信の紙面の「どこに」「どれぐらいの大きさで」載せるのかということは,レイアウトを考えるときにだいたい決まっています。さらに,「どの写真を選んで何枚載せるのか」「どのように手入れ(トリミングなどの加工)をして載せるのか」ということについて十分検討しなくてはなりません。特に,写真の枚数には注意しましょう。あれもこれもと多くの写真を掲載するよりも,1つの記事あたり1枚か2枚にするほうが効果的です。
 また,写真や図表には,ぜひともキャプション(写真の説明)を付けましょう。
 写真は,記事を読まないでそれだけで見られるかもしれません。写真が目に止まったら,キャプションを読みたくなります。そして,「ははあ,そうか」などと思いながら,やっと記事を読むわけです。
 見出し同様,ちょっとしゃれた文句の短いキャプションを付けてください。日時や場所も付けるとよいでしょう。

《裏ワザ》

 用紙の大きさはどれくらいが適当でしょうか。
 かつて学級通信というと,たいていB4判だったようです。読者が手にしたときにちょうど両手に収まって読みやすい大きさだということもあるのでしょう。
 今はA判が一般的です。もちろんB判でもよいでしょう。

(1)無理をしないで少し小さめに
 どの大きさにもそれぞれ特長があります。どんな大きさでもよいのです。
 学級通信はつくり続けることが大切ですが,それが負担となって本来の業務がないがしろにされるようなことでは本末転倒です。
 ですから,少し小さめの用紙で作成することがよいのではないかと思います。A3判をB4判にすると面積比で約75%に,B4判をA4判にすると約67%になります。もちろん,A3判をA4判にしたりB4判をB5判にしたりすると半分の面積になります。面積は文字など記事の量そのものですから,それだけ時間と手間が減ると考えてよいでしょう。少し小さめの用紙にして,最も忙しい時期でも定期的に発行することができるようにしてはどうでしょう。
 なお,用紙の大きさを選ぶことができないときは,行間隔を広げたり,文字のポイントを上げたりするとよいでしょう。

(2)大きさをフレックスにすることも可
 年間通していつも同じ大きさの用紙にするのではなく,必要に応じて大きくしたり小さくしたりす るという方法もあります。
 通常はB5縦置きでつくっていて,たくさん書きたいときにはB4横置き(B5縦置きで2ページ)にするといった方法です。半分に折って綴じやすいように中央に余白をつくっておき,大きさが変わってもファイリングしやすいように配慮すれば万全です。
 同じ大きさの用紙であっても,片面印刷か両面印刷かを時によって変えるという方法もあります。
 ふだんは片面印刷にしていて,たくさん書きたいときには両面にするのです。ただし,両面印刷にした場合,ひと目で全体を見渡せないという不都合があります。

(3)レイアウトを固定しておいて記事を当てはめる
 1つの通信で伝えられる内容は,B4判でも4つか5つです。A4判ではもっと少ないでしょう。
 そこで,レイアウトをいつも決めておいて,その場所に記事を当てはめるようにしてはどうでしょう。写真などの位置や大きさをその都度考えるようにすれば,決してマンネリした感じにはなりません。(このことについては,連載第5回に詳述する予定です。)

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