はがき新聞をつくろう!

はがき新聞活用レポート(22)

はがき新聞はあらゆる教科・分野で活用できる教育ツール
(記事作成:2018年秋)

千葉県市川市立大和田小学校  富永 加代子 先生

注)報告者の所属学校名は、レポート作成当時のもので、現在と違っている場合があります

はがき新聞の利点である「短時間で作成できる手軽さ」を生かし、さまざまな教科に取り入れているのが、市川市立大和田小学校の富永加代子先生です。国語や社会科のほか、算数などの文章にまとめにくい授業でも積極的に活用。はがき新聞の年間作成枚数が150枚を数えた年もあり、幅広い分野での新聞づくりを実践しています。

はがき新聞を組み合わせる新たな手法を確立

富永加代子先生とはがき新聞の出会いは、2015年1月に開催された「第2回理想教育財団教育フォーラム」でした。はがき新聞を活用している先生方の講演、その幅広い実践例などを聴講し、「あらゆる教科で活用できる教育ツール」と確信。富永先生は活用の仕方を工夫した独自のはがき新聞づくりを目指します。
 まず、はがき新聞の活用範囲を広げることに着目。文章にまとめることが難しい教科でも積極的に取り入れました。
「例えば算数は、テーマに沿って問題を解く方法を図形や式などを使って具体的に文章化すると、生徒たちの関心、知識、技能、思考などが作品によく表れるので評価しやすくなります」
 社会科では、自分の伝えたい「事実」と「考え(感想)」を明確に書き分けることをテーマにすると、話し合い活動も円滑に進むようになったそうです。また、複数のはがき新聞を組み合わせて、A4判の新聞を作成する新たな手法も確立しています。
「A4判の新聞を一から作るとなると大変な時間を要します。書き慣れているはがき新聞を組み合わせることで作成時間を短縮。また、複数の要素を1枚に盛り込むことで、完成したときの達成感も大きく、生徒たちの制作意欲も高まります」

生徒の文章力と書くスピードが劇的に向上

はがき新聞の作成により飛躍的に進歩したのが、生徒たちの「書く力」。特に成長著しいのは書くスピードです。
「以前は400文字を書くのに30分くらいでしたが、はがき新聞を制作するうちに10分で書けるように。実践を重ねる中で、自分の考えや意見をまとめる力がしっかりと身についた成果です」
 富永先生が2018年度から約20年ぶりに1年生を担任することになったのを機に、同学年でもはがき新聞を実践。全学年で活発にはがき新聞づくりに取り組むことになりました。
「少し背伸びをするぐらいの難易度の高い取り組みのほうが効果的。低学年から作成することで、早い時期から文章力が鍛えられます」
 完成したはがき新聞は教室に掲示し、友だちの作品の優れた点を評価し合うほか、後輩の子どもたちが(数年後に)学習するときの資料としても活用。作品をほめられたことが自信になり、毎日の学習・生活態度が驚くほど前向きになった生徒もいるそうです。

児童たちがつくった作品

●今回のポイント

  • ① 活用の目的
  • 友だち(他者)に関心を持って接し、学び合いを通して互いに成長する。
  • 自分の思い(意志)をよりよく伝える。
  • ② 評価の規準
  • 伝えたいことが書けているか。
  • 友だちの作品の良いところを見つけることができたか。
  • ③ 活用の機会
  • どの教科・領域でも、どんな場面でも、有効と考えられる機会に活用する。

このレポートの詳細は季刊理想でご覧いただけます。→季刊理想2018秋号はこちら

理想教育財団では、はがき新聞の原稿用紙や活用実践例の小冊子などを助成しています。助成物品に関する詳細はこちらの「助成物品のご案内」ページをご覧ください。

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※助成品の複写・複製および、教育用途以外でのご使用は固くお断りいたします。

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