はがき新聞をつくろう!

はがき新聞活用レポート(20)

特別支援学級の生徒たちが「はがき新聞」づくりに挑戦(記事作成:2017年春)

東京都北区立滝野川小学校 石井 百合子 先生

注)報告者の所属学校名は、レポート作成当時のもので、現在と違っている場合があります

NIE実践指定校として、全校を挙げて新聞教育を推進してきた東京都北区立滝野川小学校。通常の学級に加え、特別支援学級の子どもたちも新聞づくりに取り組んでいます。学校全体のNIE主任を務め、特別支援学級主任教諭の石井百合子先生は「新聞教育により特別支援学級の子どもたちの書く力が向上した」と語ります。

「適切な言葉がけ」で生徒の創作意欲がアップ

新聞教育を本格的に進めて4年目に入る滝野川小学校。石井百合子先生が新聞づくりを指導するときに重視するのは、子どもたちへの適切な言葉がけです。例えば、「昨日、暑かった」という文章を書いた生徒に対して、「昨日って何時ごろのことなのかな、先生もっと詳しく知りたいな」と言葉を投げかけます。そうすると、止まっていた子どもたちの筆が進むそうです。また、「誰が、いつ、どこで、何を、どうした」という新聞の基本を子どもたちに意識させることが、しっかりとした文章を書くことに通じると言います。
 同校の特別支援学級では「個人新聞」のほか、複数の生徒たちが協力して作成する「グループ新聞」も実践。先生方の指導のもとで編集会議を開き、記事の内容や文章の構成を考え、イラストを掲載するか、4コマ漫画にするか、表やグラフは誰が担当するか、子ども同士で意見を出し合って「グループ新聞」づくりを行っています。

新聞制作の継続的実践で表現力が向上

同校は2016年10月に4年生が初めて、社会科見学で訪問した施設(ゴミ処理場、水上バス、科学未来館)をテーマに、3時間授業ではがき新聞づくりを実践。1時間目は見学内容の振り返り。2時間目は石井先生が作成した作品をモデルに、はがき新聞の概要やレイアウトについて説明。生徒たちは各自のテーマに沿って新聞制作を開始しました。過去に作成した新聞サイズはB4判が大半で、 「はがき新聞はサイズが小さいので、うまく書けるか心配でしたが、子どもたちはそれほど苦労せずに意欲的に作成。これまでの新聞づくりでは経験しなかった『色塗り』をとても楽しんでいました。『はがき新聞をまた作りたい』という声も多かったです」
 新聞づくりの実践を重ねることで、子どもたちの文章の表現力、友だち同士のコミュニケーション力は格段に上がったそうです。
「確かに作品の出来映えは、通常の学級の生徒たちにはかなわないかもしれません。しかし、『できるようになった幅』は特別支援学級の生徒たちの方が大きいと思います。はがき新聞は気軽に取り組めるツールですから、またチャレンジしたいと考えています」と、石井先生は大きな手ごたえを感じています。

児童たちがつくった作品

●今回のポイント

  • ① 活用の目的
    (書く文章量が少なく、短時間で新聞づくりができる メリットを生かして)
  • 書くことを嫌がらず意欲的に児童に書かせること。
  • 「また、はがき新聞を書きたい」と、児童に感じさせること。
  • ② 評価の規準
  • 児童一人一人が、支援を受けず自分の力で書くことができたか。
  • 体験した事実だけではなく、自分の意見や感想が書かれているか。
  • ③ 活用の機会
  • 行事、日々の出来事などのまとめ。

このレポートの詳細は季刊理想でご覧いただけます。→季刊理想2017春号はこちら

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