はがき新聞をつくろう!

はがき新聞活用レポート(10)

はがき新聞を多方面で活用し、生徒の意識改革を促す(記事作成:2014年夏)

愛知県尾張旭市立東中学校  彦田 泰輔 先生

お詫び:報告者の所属学校名は、レポート作成当時のもので、現在と違っている場合があります

2013年度から授業ではがき新聞を積極的に活用している尾張旭市立東中学校。同年度だけで7回のはがき新聞づくりを実践。回数を重ねるごとに、生徒たちの書く力は向上し、自信を持って自分の意見を主張できるようになったそうです。翌年からは総合学習の年間カリキュラムとして、学校全体で計画的に取り組んでいます。

スピーチ活動とはがき新聞づくりを連動

はがき新聞づくりの推進役は「書くことで自分を見つめることができる」が持論の彦田泰輔先生でした。はがき新聞の存在を知ったのは2013年3月。採用を即決したのは、教師になってからほぼ毎年実施している「スピーチ活動」(事前に原稿の作成を義務づけ、毎朝2人の生徒が発表)の原稿があったからです。

「生徒たちが書くスピーチ原稿は、はがき新聞の記事の材料として活用できると、導入を決めたときに思いつきました。また、スピーチ活動と連動させることで、両活動が有機的につながり、より大きな効果を発揮するのではないかと考えたわけです」

はがき新聞の中で特に大きな成果を得ることができたのが、学校全体で取り組んだ「修学旅行新聞」です。「コンクール形式を導入したことで、生徒たちのモチベーションも大幅アップ。文化祭で作品展示会を開催し、生徒の投票による優秀作品の表彰も実施しました」

これを契機に周囲の目を意識するようになった生徒から「もっと面白いことを書きたい」と意欲的な発言が多くなりました。

いじめの解決や学級力分析など、はがき新聞を幅広く活用

はがき新聞を多方面で活用しているのが同校の特徴です。自己紹介や行事のまとめのほか、学級の問題解決にも役立てています。そのひとつが「STOPいじめ新聞」の作成。1人1人がいじめと向き合い、真剣に考える機会にしようと、いじめ新聞を制作したところ、実際に学級からいじめがなくなったそうです。

「学級力向上プロジェクト」と連動させた「学級力新聞」の制作は、自分たちの学級の現状を分析することで、クラスを客観的に見る目が育ちました。また、自分の存在について深く考える「自分らしさ新聞」を学級通信に連載。「子どもがこんなに物事を深く考えているのかと驚きました」と保護者から多くの反響がありました。

児童たちが作った作品児童たちが作った作品

●今回のポイント

  • ① 活用の目的
  • 書くことで自分を見つめさせる。
  • 表現力・要約力をつけさせる。
  • お互いの考えや意見を知ることで、クラスメートを認め合う風土を生み出す。
  • ② 評価の規準
  • 重要な事柄から書く。(自分が最も言いたいことは何かを考え、効果的に表現する)
  • 読者に向けて書く。(相手に伝わりやすい表現、分かりやすい表現を心がける)
  • 事実と意見を分けて書く。(2つの要素を区別して書くことで文章力の向上を図る)
  • 活用の機会
  • 「自己紹介」新聞、「自分を変えた出来事、人物」新聞、「修学旅行」新聞、「STOPいじめ」新聞、「自分らしさ」新聞、「学級力」新聞、各教科のまとめ、総合学習
児童たちが作った作品

グループで壁新聞にも挑戦

昨年度の3年生は、4人1組で自分たちの学校のよさを、新入生説明会で来校する保護者向けにPRする壁新聞の制作にも取り組みました。その名も「We love 東中新聞」です。

「各メンバーは自分たちの得意な分野を担当。協力しながら1枚の壁新聞をつくることで、みんなに活躍の場が与えられたのがよかったですね。私自身も驚くほどの、レベルの高い作品ができあがりました」(彦田先生)

このレポートの詳細は季刊理想でご覧いただけます。→季刊理想2014夏号はこちら

理想教育財団では、はがき新聞の原稿用紙や活用実践例の小冊子などを助成しています。助成物品に関する詳細はこちらの「助成物品のご案内」ページをご覧ください。

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