第2回「はがき新聞」ワークショップ

2016年9月18日(日):大阪市北区「大阪第一ホテル(大阪マルビル)」

開催テーマ

はがき新聞を使った授業づくり

講師
大阪市立開平小学校教諭 中島 順子 先生

「はがき新聞」を体験しよう!

 当財団は、学習課程における「言語活動の充実」のために、子どもたちの「思考力・判断力・表現力」を育み「考える力」「書く力」を高める方法として「はがき新聞づくり」を推奨してまいりました。2016年7月末現在、[はがき新聞]の実践校数は約1300校にのぼり、財団から教材支援を継続しております。また、「はがき新聞づくり」は新聞教育(NIE活動)としての取り組みをはじめ、国語・社会・総合等多くの教科での実践が報告されており、今後は道徳等での活用が注目されております。  そこで当財団では、「これからの授業に取り入れたい」と思われている先生方を対象に、今年度より[はがき新聞]のワークショップを開催しています。その第2回目となる今回は、[はがき新聞]をすでに実践されている大阪市立開平小学校教諭の中島順子先生を講師にお招きし、【はがき新聞を使った授業づくり】をテーマにご講演いただいた後、参加された先生方に実際に[はがき新聞]づくりを体験していただきました。

 ワークショップに先立ち、当財団の酒井純司顧問があいさつに立ち、理想教育財団が設立されたきっかけや目的、そして、これまでの活動等について説明を行いました。そのうえで「子どもたちに“楽しみながら書く力を高めて欲しい”という思いから[はがき新聞]を先生方に提案しました。その後、いろいろな先生方にご協力いただき、“短時間で完成できるため結果が得やすい”、“子どもたちが他人に思いを伝えやすい”など、様々な効果があることがわかりました。とはいっても、[はがき新聞]は、子どもたちに書かせるだけで効果が出るというものではありません。そこで、今回は[はがき新聞]の取り組み当初から活動していただいている中島先生に[はがき新聞]をどのように授業に取り入れればよいのか、初めて取り組ませる場合の指導方法などについて説明していただき、さらには先生方に実際に[はがき新聞]を書いていただきたいと思います」と、今回のワークショップ開催意義を述べました。

 その後、まずは少しでもリラックスしていただくためにと、参加者の先生方には一人ずつ自己紹介をしていただきました。先生方に笑顔が戻ったのを確認した中島氏は、早速「はがき新聞とは?」「なぜ、はがき新聞?」「はがき新聞の長所」などのテーマを挙げながら、[はがき新聞]が子どもたちの“書く力”を育むのはもちろんのこと、様々な力を引き出したり、伸ばしたりすることができるツールであり、「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習」としての“アクティブ・ラーニング”であることを紹介されました。続いて、子どもたちの作品を紹介しながら、行事後の感想、卒業に向けての思いなど、[はがき新聞]は教科の学習だけでなく、生活記録、日記として利用できること、さらにはコミュニケーションツールとして活用できることを説明。その後、中島氏から①わりつけしよう②題字、タイトルを書こう③記事を書こう④カットを描こう⑤仕上げよう、の[はがき新聞]の書き方である5つのステップについて解説があり、いよいよ先生方の[はがき新聞]づくりがスタートしました。

 今回の[はがき新聞]の題字テーマは“果物”で、上段に選んだ果物の説明、下段には選んだ理由を書くことが課題として与えられました。いずれの先生も題字はすぐに決まったようですが、「タイトルには題字に選んだ果物の名前は使わずに表現してください!」との中島氏の声がけに、早速、悪戦苦闘。スマートフォンを片手に果物の説明を調べたり、写真を参考にイラストを描いたりと、約30分間、ひたすら[はがき新聞]づくりに取り組みました。そして、完成した作品は実際のハガキに数枚分印刷され、1枚は会場前方のホワイトボードに貼られた12枚分の透明ポケットがついた“ミテミテ”にて掲示。残りは先生同士で交換するなど、交流を深めていただきました。

 最後に酒井顧問が「最近では学級づくり、学校づくりだけでなく、学校間交流にも[はがき新聞]が使われています。いつでも『はがき新聞スタートキット』をお送りしますので、ぜひ、これを機会に取り入れてください」と閉会の挨拶を述べ、第2回はがき新聞ワークショップは終了しました。

 参加された先生方からは、「いつも児童たちに『早く書きなさい!』とせかしていたのですが、実際に書いて見ると少ない言葉で簡潔にまとめるのは難しいですね」「子どもたちに[はがき新聞]を書かせるたびに、『先生はいつ書くの?』と言われていたので、これで自信を持って私も一緒に書けます」などの声が挙がりました。また、唯一現役大学生(来春より小学校教諭)で参加された方は「はがき新聞を経験したことで、ひとつ自分のなかの“教諭”の引き出しを増やすことができました」と。三連休中日の開催ではありましたが、いずれの参加者の方にも満足していただけたワークショップとなりました。