ブックタイトル季刊理想 Vol.122

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概要

季刊理想 Vol.122

TOPICS 9月18日、大阪第一ホテル(大阪マルビル)にて、第2回「はがき新聞」ワークショップが開催されました。約20名の参加者は、はがき新聞の基本的な内容を学んだ後、実際にはがき新聞の作成を体験しました。アクティブ・ラーニングにもつながる  今回のワークショップのテーマは、「はがき新聞を使った授業づくり」。長年にわたってはがき新聞の指導に携わってきた大阪市立開平小学校の中島順子先生が講師を務めました。 ワークショップでは、参加者による自己紹介が行われた後、中島先生がはがき新聞の基本を講義形式で説明。はがき新聞は楽しみながら、教科を問わず、多様で総合的な表現力を伸ばすことができるツールであること、さらには、「実社会へ応用できる実践的な体験学習」でもあり、その実践を通して、生きる力を育む「アクティブ・ラーニング」にもつながる点などが強調されました。 次いで、「わりつけしよう」「題字・タイトルを書こう」「記事を書こう」「カットを描こう」「仕上げよう」など、実際の作業工程ごとに、はがき新聞の書き方、注意事項なども具体的に紹介されました。作品を通じた交流も活発に 基本的な内容を学んだ参加者は、いよいよはがき新聞の作成にチャレンジしました。今回のテーマは「自分の好きな果物」。「事実」と「感想(考え)」を区別して書く、新聞記事の基本に第2回「はがき新聞」ワークショップ体験型のはがき新聞ワークショップを開催はがき新聞の基本を説明する中島先生沿って、「ファースト記事」にはその果物の客観的な説明を、「セカンド記事」には、なぜその果物を選んだのかを書くことなども求められました。 規定の時間はおよそ30分でしたが、参加者はスマホで情報収集をしたり、真剣な表情で見出しの言葉を考えたり、思い思いに記事を作成。完成させた参加者からは「書くスペースが限られているため、受け持っている小学校3年生でも無理なくできそう」「子どもたちはすごく喜びそう」「文章を簡潔に書くのは結構大変。思考力、表現力を子どもたちに身につけさせることができると思う」など、好意的な声が数多く寄せられました。 書き上げた作品は5枚ほどをプリントアウトし、前方の透明ポケット「ミテミテ」に掲示したほか、参加者同士でも作品を通じて交流を深めました。 最後に中島先生は「はがき新聞は先生方の工夫次第で、どの学年でも実践できる。ぜひとも今日の研修を基に、それぞれの学級や児童・生徒の力に応じて活用していただきたい」と話されました。はがき新聞を作成する参加者書き上げた作品を基に交流を深める16 ◆ 季刊理想 2016 冬号