ブックタイトル季刊理想 Vol.121

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概要

季刊理想 Vol.121

18 ◆ 季刊理想 2016 秋号● ● ● 児童たちがつくった作品 ● ● ● ●今回のポイント●①活用の目的・ 言葉の力をつける。・ 交流型授業を展開することで、コミュニケーション能力を高める。②評価の規準・ 学習した内容(キーワード)を落とさずに書くこ とができているか。・ 相手に伝わるように言葉を工夫して書いているか。・ 事実と感想を区別して書いているか。・ 他の子どもたちと交流を深めているか。③活用の機会・教科のまとめ、行事のまとめ、出前授業の感想の まとめ(講師の方へのお礼)。有効でした」 加えて、昨年の3月(4年生)に実施した「俳句新聞」もこれまでにない取り組みとなりました。「子どもたちは国語の授業で3年生から俳句づくりを行いますが、通常は作品をつくって発表するだけで終わりです。そこで、句にこめた意味や背景、季語、そして作品をつくった感想もはがき新聞に盛り込むことにしました。国語の授業として大事なのは、どういう背景をもとにその俳句をつくったのか、季語のもともとの意味は何であるのかを明らかにすることだと考えたからです」幅広い能力育成につなげたい 完成させたはがき新聞は班の中で回し読みをさせて、付箋にコメントを書き入れるなど、作品を通じた交流も活発です。暖かい地方の特徴をはがき新聞にまとめ、1枚の壁新聞に(社会科)俳句の作品、その意味、季語などを盛り込んだ(国語科)保健体育の授業で学んだ内容をもとに(保健体育)スポーツ記事をテーマにはがき新聞を作成(総合)「子どもたちは友だちの目を意識するからこそ、丁寧に書くようになるし、良い点を指摘されることで、自尊感情も高まります。最近は、『見出しが的確』など、私が目指す指導のポイントを押さえながら、上手に批評する子どもも増えてきました」 近年は堀口先生が受け持つ5年生以外の学年でも活用されるなど、はがき新聞は学校全体にも徐々に浸透しているとのことです。最後に「これからもただ作品を書いて終わりではなく、交流を交えた授業を展開したい。そして、表現力に限らず、コミュニケーション能力など、幅広い能力の育成につなげたい」と今後の展望を明らかにされました。