ブックタイトル季刊理想 Vol.120

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概要

季刊理想 Vol.120

BOOK 紹介アクティブ・ラーニング実践の手引き―各教科等で取り組む「主体的・協働的な学び」』教育開発研究所●田中博之本体2,200 円+税どんな本? 読みどころは? アクティブ・ラーニングが次期学習指導要領のキーワードに位置付けられ、子どもたち自身が課題の発見・解決に向けて主体的・協働的に学ぶことが求められるようになりました。教育学者である著者は、このアクティブ・ラーニングを効果的に実施するに当たって、家庭学習、学級づくり、評価活動など、幅広い側面において、「総合的な指導改善の工夫」が重要になると強調。本書はそのことを狙いとしたアイデア・ハンドブックとして、授業に役立つ情報や事例を豊富に掲載しています。こんな人におすすめ 学習理論、授業展開、実践事例、導入のポイントなど、アクティブ・ラーニングに関する各種情報が網羅。自分のニーズに基づきながら実践的に学びたい方におすすめ。著者はこんな人 1960年北九州市生まれ。大阪大学人間科学部卒業。大阪教育大学教授等を経て、現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。フィンランド・メソッド、学級力向上プロジェクト、道徳ワークショップの応用など、さまざまな研究活動を推進。『新発想! 道徳のアクティブ・ラーニング型授業はこれだ: 問題解決ワークショップで道徳性を深化する』みくに出版●木野正一郎本体2,000円+税どんな本? 読みどころは? 2018年度から正式にスタートすることになった「道徳科」の実践に向けて、「子どもたちの道徳性を問題解決的な学習で深めていく」授業づくりが重要になると説く著者による、新たなアクティブ・ラーニング型道徳教育の指南書。「問題解決ワークショップ」をはじめ、子どもたちが道徳的価値を自らの力で発見し、そのよさを実感できる道徳の授業づくりの具体的な進め方、指導方法などを分かりやすく紹介しています。こんな人におすすめ 具体的な授業づくり、単元モデル、ワークショップ等を通して、新しい道徳教育の在り方を具体的に学びたい人におすすめの1冊。「道徳はがき新聞」の実践など、斬新なノウハウ、アイデアが満載です。著者はこんな人 1974年横浜市生まれ。法政大学を卒業。大手企業に入社し、営業を担当後、長年の夢だった教師の道へ。中学校で10年、高等学校2年社会科の指導に従事。問題解決ワークショップを活用し、社会科と道徳科を連携させたアクティブ・ラーニング型授業に取り組む。『主体的・協働的な学びを引き出す学習環境デザイン「 こと・もの・ひと」3つの視点でデザインする国語授業アイデア23CASES』東洋館出版社●細川太輔本体2,000円+税どんな本? 読みどころは? 工業中心から、情報化社会へと産業構造が大きく変わる中で、新しい学力観として、自ら問題を見つけ、それを解決する能力が求められるようになりました。こうした新しい能力を育てるために、著者が重視しているのが、「学習環境デザイン」という発想。本書はこの学習環境デザインを、「こと」(活動)、「もの」(空間)、「ひと」(共同体)の3つの要素から明らかにするとともに、具体的な実践法を分かりやすく紹介しています。こんな人におすすめ 子どもの主体性を尊重しながらも、求められる力が適切に付くよう、「環境を通した支援」というユニークな方法論を提示した1冊。アクティブ・ラーニングの具体的な実践法としても活用できます。著者はこんな人 1978年東京都生まれ。東京大学教育学部卒、東京学芸大学連合大学院修了。私立小学校教諭、東京学芸大学附属小金井小学校教諭、東京学芸大学講師を経て、東京学芸大学准教授。主な著書に『シリーズ国語授業づくり 単元を貫く学習課題と言語活動』(編著)など。季刊理想 2016 夏号 ◆ 21