ブックタイトル季刊理想 Vol.120
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季刊理想 Vol.120
18 ◆ 季刊理想 2016 夏号● ● ● 生徒たちがつくった作品 ● ● ● ●今回のポイント●①活用の目的 ・要約する力、編集する力など、生徒の「書く力」 を伸ばすこと。 ・書いたはがき新聞を見合うことで、自分の読書 の幅を広げること。②評価の規準 ・読書後の感想や自分の考えを、自分なりの言葉 で表現することができたか。 ・自己の成長や仲間のために、意欲をもって作成 に取り組むことができたか。 ・「読み手に伝える」ことを意識して、書くこと ができたか。③活用の機会 ・図書委員会主導で行う読書活動の記録、国語科を 中心とする各教科等での言語活動、総合的な学習 の時間での探究活動のまとめなどに活用。さらに、作成したはがき新聞は、年度末にすべて模造紙に貼って、卒業式会場に掲示。「保護者や来賓の方々にも見ていただき、よいアピールになりました」(三ツ屋校長先生)内容面での向上が今後の目標 東中学校では読書活動をベースにしたはがき新聞の作成は4年目を迎えました。今や国語科を中心にした教科学習や総合的な学習の時間での実践など、活用の広がりも見せています。そのかいあって、はがき新聞の作成は同校の特色ある取り組みの一つとして着実に定着しているほか、高校受験の面接練習などで「中学校で頑張ったこと」に、はがき新聞の作成を挙げる生徒も増えてきました。 さらに、小暮先生ははがき新聞を継続的に書き続けたことで、生徒の書く力は確実に伸びていると強調します。「明らかに変わったのは書くスピード。昨年2 月に目標達成を祝うセレモニーを開催。みんなでくす玉を割って喜びを分かちあった。「読書レポート」あらすじと感想で構成。印象的な言葉を抜き書きして、その感想を書く生徒も国語科(「少年の日の思い出」)での実践。キャストインタビューを実施後、相手(登場人物)に伝えたいことをはがき新聞に(1年生)時間を掛けずに文章を書けるようになりましたし、生徒自らも『文章を書く力がついた』と手ごたえを感じているようです。学力診断テストの記述問題でも、当校の無答率は低いという結果も出ています」。 最後に小暮先生に今後の展望についてお聞きすると、「これまでは書き慣れることを目的に、数多く作成することを重視してきましたが、今後は内容面での向上を図りたい。その観点から、今年のキャンペーン時には、デザインや見出しの工夫を含めて、発信力のある作品を表彰する『はがき新聞コンテスト』の開催なども考えています」とお話しになりました。