ブックタイトル季刊理想 Vol.119
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季刊理想 Vol.119
BOOK 紹介『凡文を名文に変える技術』文春新書●植竹伸太郎本体780 円+税どんな本? 読みどころは? 著者はカルチャーセンターで文章の書き方を指導する元新聞記者。これまでに目を通してきた、3千本にも及ぶ受講生のエッセーの中から、各項目にふさわしい作品をテキストに選び、文章の書き方を紹介しています。「人の振り見て我が振り直せ」の言葉どおり、文章を書き慣れない人が陥りがちな不適切な表現を数多く取り上げ、どうすれば滑らかな文章になるのか、懇切丁寧に解説・説明しているので、極めて分かりやすく、具体的な文章指南書になっています。こんな人におすすめ 言葉の正しい言い回しから、全体の構成の考え方、文章表現の極意、文章を書く心構えまで、幅広く学べるのも本書の特徴。より実践的に文章の書き方を学びたい人、必読の書。著者はこんな人 1944年横浜市生まれ。東京大学法学部卒業後、朝日新聞社に入社。社会部・企画報道室デスクなどを歴任した。定年退職後は朝日カルチャーセンターで文章の書き方を指導している。著書に、闘病ルポ『妻に肝臓をもらう』など。『声を変えるだけで仕事がうまくいく』マイナビ新書●秋竹朋子本体850円+税どんな本? 読みどころは? 「声」や「話し方」は相手とのコミュニケーションを図る上で欠かせない大切な要素。仕事の良し悪しにも関係してきます。事実、低い声(良い声)の持ち主の方が、年収が高いということを明らかにした調査結果もあるようです。本書は3万人以上を指導したカリスマボイストレーナーの著者による声質改善トレーニング本。良質な声を獲得するためのちょっとしたコツをはじめ、交渉の際の声のテクニック、プレゼン時の緊張や噛み対策、こじらせない謝罪テクニックなど、目からうろこの情報が満載です。こんな人におすすめ コンプレックスだった自分の声を変えたい、プレゼンで結果を残したい、その場にふさわしい声の使い方を知りたい方々におすすめ。著者はこんな人 ビジネスパーソンのためのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を主宰。音楽家としてウィーン留学、国内、国際コンクール多数受賞歴がある。声や話し方、歌に悩むビジネスパーソンに向け、企業研修やセミナーで指導。『ニッポンの食と農 この10年~命の糧を未来につなぐ~』全国農業会議所●見城美枝子本体1,389円+税どんな本? 読みどころは? 本書は全国農業新聞に10年間(2005年1月~ 2014年12月)にわたって、毎月連載したコラムをまとめたもの。海外取材で体調を崩した際におかゆで復帰して以来、この40年、和食中心の食生活を続ける著者ならではの、日本の農業への応援メッセージがあふれた1冊です。「食の自給なくして 国の自立なし」を持論とするだけあって、食料自給率の低下やTPPへの危機感を背景に、食と農の活性化に向けた、前向きな提案もいっぱい。食品ロスや農家の高齢化、移住希望などに関する「ワンポイント・データ」も充実です。こんな人におすすめ この10年にわたる日本の食と農のトピックを確認し、将来を展望したいと考える農業経営者や消費者、経済界など、多くの方々に手に取っていただきたい1冊です。著者はこんな人 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程単位取得。東京放送入社後、フリーに。現在、青森大学副学長・教授、新島学園短期大学客員教授、サイバー大学教授、NPO 法人ふるさと回帰支援センター理事長など。季刊理想 2016 春号 ◆ 21