ブックタイトル季刊理想 Vol.130

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概要

季刊理想 Vol.130

化は改善への第一歩である。カリキュラム評価・改善・計始まる、と考えないことである。画は、年度途中の時期こそチャンスである。全ては4月にのある授業を実施する必要がある。また、転移可能な知識(生体を見渡す必要が生じるのである。いる。少なくとも単元レベルのゴールを見通し、メリハリ授業と教育課程の効果性を検討するのである。課題の明確ルが提唱されてきた。子どもの姿をじっくり見つめ、今の領域等で活用する機会を設定するために、カリキュラム全考の外化を伴う授業を実施したいが、授業時数は限られてきて働く知識)の育成をめざすなら、他の単元、他の教科・例えば、「深い学び」の実現をめざすのであれば、児童の思教育、食育、安全教育など)が増すにつれ、カリマネの重要領は、教育課程全体で資質・能力を育成すること、社会要性が次第に認識されるようになった。特に、新学習指導に開かれた教育課程を実現することを理念としているため、これらを実現する方策としてカリマネが注目されている。評価の前提として、学校の教育目標が問い直されたかどうかカリマネ研究では、評価を核としたマネジメントサイク近年、教科横断的な課題(言語活動の充実化、キャリアカリキュラム・マネジメントの確立に向けて新学習指導要領の理念を実現するカリキュラム・マネジメントこで出された実践知を共有し、書き残し、積み重ねることによである。紙のカリキュラムを利用して、個々の教師の暗黙知を表はあるが、カリキュラム文書を囲んでコプが求められる。どれだけの人々を、「子どもの成長のために力は重要である。目標は、指導と評価の規準となる。今は学習るかり、組織的にカリキュラムを更新していくことは有益である。たい。自分の言葉で語ることにより、「やらされ感」を払拭し、むことも可能標と授業・行事等のつながり、目標と評価のつながり、単元とだろうか。見直すと共に、具体的な子どもの姿として、全教職出させ「見える化」するのである。見えるからこそ、共有や議論が可能になる。表の作成が目的化しないよう肝に銘じる必要を合わせる主体者として」巻き込めるか(子ども自身を巻き込案といった各種のカリキュラム文書の書式を見直してみるのも一案時間確保といった資源のマネジメントが必須である。指導要領の変わり目である。時代と子どもの実態に合った目標課題意識とオーナーシップを培うのである。そのためには研修の学校での学習のつながり、といったカリキュラム上のつながりがあう。学校の教育目標や、子どもの実態について、全教職員が主員がイメージできるようにすることが最初に取り組むことだろ体的に考える機会(ワーク学年、世代、職種などを超えた校内の協働と、学校の外(保護者、地域、近隣の他の学校、教育行政、企業など)とのパートナーシッ単元のつながり(系統性と教科横断性)、子どもの生活体験と最後に、カリマネの基本は「つながり(連関性)」である。目上記の段階をクリアしている学校は、単元配列表や学習指導クしたい。これらのつながりを担保するために、教科や)、カリマネの醍醐味である。プ型の校内研修など)を設定しミュニケーションを図り、そ●特別寄稿●田村知子(たむら・ともこ)先生●プロフィール九州大学大学院人間環境学府博士課程単位取得退学。博士(教育学)。中村学園大学准教授・岐阜大学教職大学院准教授等を経て2018年4月より大阪教育大学大学院連合教職実践研究科教授。専門はカリキュラムマネジメント、学校経営、教員研修。日本カリキュラム学会(理事)、日本教育経営学会、日本教育工学会などに所属。中央教育審議会専門委員、全国的な学力調査に関する専門家会議委員、教育研究開発企画評価会議協力者などを歴任。単著に『カリキュラムマネジメント-学力向上へのアクションプラン』(日本標準)、共著に『カリキュラムマネジメントが学校を変える』(学事出版)、編著に『カリキュラムマネジメント・ハンドブック』(ぎょうせい,最新刊)『実践・カリキュラムマネジメント』(ぎょうせい)など。チェッショッ4◆季刊理想2018冬号