ブックタイトル季刊理想 Vol.129

ページ
11/24

このページは 季刊理想 Vol.129 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

季刊理想 Vol.129

10 ◆ 季刊理想 2018 秋号 1980 年、筑波郡谷田部町立手代木中学校として開校。2012 年度からつくば市内の全小・中学校で小中一貫教育が導入されたことに伴い、 小中一貫型中学校に。 葛城小学校・手代木南小学校・松代小学校と「光輝学園」を形成し、4-3-2の発達段階を考慮した教育活動を展開。学園合同合唱団、中学生による小学校運動会サポート、 小中交流による清掃活動など、 各小学校とさまざまな交流活動を実施している。光輝学園つくば市立手代木中学校小学校との交流活動も通信で幅広く発信しっかり書き込めるという長所もあります。  目的や狙いに応じて、適宜、ホームページと通信を使い分けながら情報発信に努めています。武藤  本校では学校評価に関するアンケートを実施していますが、通信の発行に関しては、多くの保護者に高く評価していただいています。また、「中学生になると、家庭での会話も少なくなり、ましてや学校のことについてはまず話さない。しかし、通信の発行によって、学校の様子がよく分かるし、子どもと会話をするきっかけにもなってありがたい」という保護者の声もよくお聞きしています。  さらに、学級経営に長けた職員が発行する学級通信をほかの職員が目にして、自分の指導に生かすなど、通信を介して職員同士の情報交換や研鑽につながるケースも見られます。双方向性のある通信を目指す――貴校では、校区内の3つの小学校と 「光輝   学園」 として連携しながら小中一貫型の教   育を実施されていますね。各校との情報共   有はどうされていますか。武藤  本校では、学園内の各小学校が出している学校だよりも校内に掲示していますし、学園としての通信(光輝学園だより)も発行し、本校と3つの小学校に通うすべての児童・生徒のご家庭に配布しています。小学校に通う児童の保護者も、近い将来、子どもが通うことになる中学校の様子を把握できると好評です。土田  学園では6年生と7年生(中学校1年生)が合同で道徳の授業を行うなど、さまざまな交流活動を展開しています。そうした活動も各種通信で積極的に地域や保護者に発信しています。――通信を発行する上で留意していることはあ   りますか。土田  私個人としては、できるだけやさしい言葉を使うなど、分かりやすさを大事にするとともに、毎年、柱となる言葉を設けています。今年は学校経営方針に盛り込んだ「チャレンジ」と「チームワーク」です。なるべくこの二つの言葉を意識的に使うことで、ぶれずに、統一感のある内容となるよう心がけています。武藤  子どもの成果や頑張りを紹介したいと考えていますが、実名を挙げての掲載は避けてほしいと考えるご家庭もありますから、「個人情報」の扱いには特に注意を払っています。――今後の目標をお聞かせください。土田  学校として保護者の皆さんにアンケート調査を行う場合もありますし、通信を発行すると、読者の方からさまざまなご意見をいただくこともあります。そのように、さまざまな機会を通して発せられるご意見も定期的に取り上げ、しっかりとお答えしていく、双方向性のある通信を目指していきたいと思います。武藤  職員も非常に多忙ですから、学校として通信の発行を強制したりすることはありません。職員の自主性に任せていますが、各職員が自分の個性を発揮しながら、肩の力を抜いて無理なく発行し続けてもらいたいと考えています。「第 14 回プリントコミュニケーションひろば」ひろば・学校賞 受賞校訪問