ブックタイトル季刊理想 Vol.127

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概要

季刊理想 Vol.127

知識・技能の教科で育成していくことが、新学習指導要領のるということで、特に道徳科ではどのような理解がどを理解すること」が知識・技能に結びついてく趣旨です。成すべき資質・能力とは道徳性です。すべての科目で育成を目指すのは、以上の3つの柱です。この両者の関係はどうなのでしょうか。習活動に着目します。この3つの柱を、道徳科だけではなくて、すべてここで、疑問が出ます。道徳教育や道徳科で育これを理解するために、「道徳科の目標」の学まず、「道徳的諸価値の意義及びその大切さなのかかわりで考える」ということです。決して、ここで特に重視すべきことが2点あります。しての)生き方についての考えを深めること」が、いるのです。他人事であってはいけません。いう意味です。いろいろな角度から考察して、理解していくと的価値もさまざまな面を持っています。それをはもともとさまざまな面を持っています。道徳見方で考えていこうということです。学習対象ましては、道徳教育や道徳科で養う道徳性と深物事を多面的・多角的に考え、自己の(人間ととです。つまり1つの見方でなく、さまざまな思考力・判断力・表現力等に結びつくものです。2「道徳的価値は大切であっても、なかなか実現す3「道徳的価値を実現したり、実現できなかったあるのか。これには、次の3つの理解があります。1「人間としてよりよく生きる上で、道徳的価値は2つ目は、小学校でも中学校でも「自分自身とることができないことの理解」(人間理解)りする場合の感じ方、考え方は多様であるとい1つは「多面的・多角的に考える」というここれが思考力・判断力・表現力に結びついて学習活動の後半に出てくる、「自己を見つめ、最後の「学びに向かう力・人間性等」につきうことを前提とした理解」(他者理解)大切なことであるということの理解(価値理解)い学び」という言葉を付け加えました。これは、いていることのみを想起するような誤解を生じやすいということから、ここに、「主体的・対話的で深ティブ・ラーニングでした。か」が重視されます。そこで出てきた言葉がアクなるか」(3つの柱)が明らかになりました。それという言葉です。をしっかりと実現するためにも、「どのように学ぶ児童生徒が自分自身の問題ととらえ、向き合い、考え、議論する道徳の実現に向かっていくわけです。すべての教科で使われる言葉です。言葉があります。それが「考え、議論する道徳」いるのかといえば、道徳科は他の教科等と異なり、「3つの柱」ごとに評価基準をつくって評価導要領改訂の方向性」では、「何ができるようにすることがなじまないということで、あえて1つの文章で表記しているのです。くかかわっています。道徳的実践意欲と態度をしっかりと育てていくということが学びに向かう力・人間性等に深くかかわってくるのです。これと同じ意味で、道徳科だけで使われているこの言葉はややもすると子どもたちが活発に動さて、新学習指導要領の前に出された「学習指答えが1つではない道徳的な課題を、一人一人のなぜ「道徳科の目標」が1つの文章になって特に道徳科では、道徳的判断力、道徳的心情、第8回理想教育財団教育フォーラム学びに向かう力・人間性等主体的・対話的で深い学び思考力・判断力・表現力等「目標」が一文表記であるのは4◆季刊理想2018春号