ブックタイトル季刊理想 Vol.126

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概要

季刊理想 Vol.126

掛け、助言を行います。「1カ月の頑張りを通じて、レーダーチャートが大きくなると、子どもたちの自信が増し、自尊感情も高まります。クラスの課題をみんなで解決したことが、成功体験となるのです」(塩田先生)さらに、子どもたちはプロジェクトを実践することで、学級の状況や友人たちの様子にも深い関心を寄せるようにもなるといいます。「レーダーチャートを示す前に、『今回はどの数値が高いと思う?』と聞いてみると、驚くほど正確に予想します」(塩田先生)低学年でも実践してみたい原西小学校では、こうしたクラスでの実践がより活発になるように、教職員を対象とした研修も行っています。今年度は新しく着任した教職員が多いことから、新たな研修として、「職員室力向上プロジェクト」を実施。全教職員を対象に、「あいさつ」「校務分掌」「健康管理」「机上の整理」「助け合い」について、アンケート調査を行い、数値が低かった項目(机上の整理)について、どうしたら数値が上がるのか、課題が解決できるのかを参加者みんなで話し合いました。「皆さん、学級力向上プロジェクト実践校紹介?意欲的に取り組んでくれました。自分たちで体験することで、プロジェクトの理解を深めてもらえたと思います」(塩田先生)定期異動により、教職員が入れ替わる中でも、長期にわたって学級力向上プロジェクトを継続してきた原西小学校。学年によっては、はがき新聞を活動に取り入れるなど、各教職員が工夫し、さまざまな実践が行われています。今後の展望を豊田校長先生に聞くと、「これまでは中学年以上を中心にプロジェクトを展開してきましたが、他校の事例などを参考に、低学年でも積極的に実践を重ねていきたいと考えています」と話しました。学級力レーダーチャート。修学旅行・学習発表会の前後でアンケートを実施、数値が低かった「目標」「学習」「尊重」の向上に取り組んだ。子どもたちの日頃の行動管理に活用した「成長評価表」5年生がプロジェクトの一環として作成したはがき新聞。作成した新聞と友達からのコメント(ほめほめ言葉)でワンセット職員室力向上プロジェクトで作成されたレーダーチャート(職員室に掲示)。「机上の整理」の数値向上に取り組む。16◆季刊理想2017冬号