ブックタイトル季刊理想 Vol.125

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概要

季刊理想 Vol.125

 8月20日、大阪市内のコングレコンベンションセンターにて、「学びが変わる、子どもが高める学級力!」ーアクティブ・ラーニングを創るはがき新聞の活用ーをテーマに、「第7回理想教育財団教育フォーラム」が開催され、全国から学校関係者を中心に252名が参加しました。 フォーラムでは理想教育財団・羽山明理事長が開会挨拶を行った後、國學院大學教授の杉田洋先生による基調講演、実践提案、シンポジウム、そして文部科学省初等中等教育局教科調査官の安部恭子先生による特別講演などが行われました。ここでは、その内容をご紹介します。学級づくりの中味は見えづらい 学級づくりの中味は土壌や空気のようなものです。目には見えません。子どもが育ち、学ぶ意欲が高まり、自尊感情が持て、いじめなども起こりにくい。土壌や空気はそれらすべてに関係します。 これまでの学級づくりは、担任任せにされてきましたが、共有できるデータを基に、見える形でPDCAを回す仕組みを考えられたところに田中博之先生の教育に対する貢献があります。 大事なことは、それぞれの教師が同じ方向を向いて、学校というチームで学級づくりを進めていくことです。さらに教師による指導だけではなく、子どもたちを巻き込み、かつ保護者、地域の理解も得ながら学級づくりを進めていくことも重要です。その意味で、子どもの自主的・自治的な取り組みである特別活動には大きな意義があるのです。 人間は「家庭」「幼稚園・保育所」「学校」「地域・社会・職場」という集団の遍歴を通して、人格が形成されていきます。社会で必要な能力を見据えた上で、「自分は将来、こうなりたいから、これを学んでいきたい」というように、目的的、自覚的、能動的な学びに変えていこうというのがアクティブ・ラーニングといえるでしょう。そこに、社会で使う基盤となる、汎用的能力を育てる特別活動の役割も期待されています。●第7回理想教育財団教育フォーラム「学びが変わる、子どもが高める学級力!」がテーマ基調講演『アクティブ・ラーニングとしての 特別活動と学級づくり』講師 國學院大學人間開発学部    教授 杉田 洋先生季刊理想 2017 秋号 ◆ 3