ブックタイトル季刊理想 Vol.125

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概要

季刊理想 Vol.125

第60回全国新聞教育研究大会が東京で開催はがき新聞を活用した授業提案・ワークショップを実施 7月31日・8月1日、「第60回全国新聞教育研究大会・全国学校新聞者講習会東京大会」(主催:全国新聞教育研究協議会)が、東京都北区赤羽会館にて開催されました。 大会主題は「生きる力を育む新聞教育~主体的・対話的で深い学びを通して~」。全国の学校関係者を中心に約220人が参加する中、2日間にわたって、研究分科会やワークショップなどが行われました。はがき新聞を使った授業提案 開会式では全国新聞教育研究協議会会長の小林豊茂先生(豊島区立明豊中学校校長)、同大会実行委員長の田中孝宏先生(江戸川区立東小松川小学校校長)による大会挨拶が行われた後、来賓から祝辞が述べられました。次いで、全国新聞教育研究協議会理事長の木野村雅子先生が基調提案を、「主体的・対話的で深い学びと新聞教育」をテーマに、毎日新聞社特別編集委員の岸井成格氏が基調講演を行いました。 続いて行われた研究分科会「新聞づくり(小学校)」では、倍菜穂美先生(大阪府堺市立新浅香山小学校)と倉本有巳子先生(千葉県松戸市立上本郷第二小学校)がはがき新聞を使った授業提案を行いました。 倍先生は、相手意識を育てたり、情報を選んで、コンパクトに伝える力をはぐくむために、4年前から学校を挙げて進めてきたはがき新聞づくりの内容をTOPICS紹介。国語科におけるはがき新聞づくりに焦点を当てながら、各学年の実践事例や取り組みの狙い、特徴、工夫した点などを分かりやすく説明しました。 倉本先生は、国語科、社会科、総合的な学習の時間、生活科、特別活動など、多くの教科・活動で、はがき新聞を中心に、さまざまな新聞作成に取り組んできたことを、実例をもとに紹介しました。また、「新聞を取り入れた活動をすることにより、関心を高めるとともに教科活動にも利用しやすくなった」など、取り組みの成果も具体的に発表しました。はがき新聞の制作を体験 翌日は、埼玉県NIEアドバイザーの小谷野弘子先生によるはがき新聞のワークショップが行われました。はじめに小谷野先生が「短時間で完成できるので児童・生徒が意欲的に取り組める」「レイアウトが簡単にできるので個別指導が可能になる」「相手を意識できるのでコミュニケーション能力が育つ」「さまざまな教育活動の場で活用できる」など、はがき新聞のメリットや意義を説明しました。その後、参加者は「夏休みの目標新聞」をテーマに、小谷野先生が示した、作成の手順に従って、はがき新聞の制作を体験しました。 完成後は一人一人が作品をプロジェクターで映しながら、はがき新聞を作成した感想などを発表するとともに、参加者同士の交流も深めました。 参加者からの質問に答える倍先生(左)と倉本先生(右)はがき新聞の意義を説明する小谷野先生はがき新聞の作成にチャレンジする参加者の皆さん14 ◆ 季刊理想 2017 秋号