ブックタイトル季刊理想 Vol.124

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概要

季刊理想 Vol.124

わが校自慢【略歴】昭和35年(1960年)生まれ(現在57歳)岐阜県公立小中学校の美術科教員として勤務。平成25年より、揖斐川町立北和中学校教頭として赴任。平成27年より、関ケ原町立今須中学校校長として赴任。は、「地域の方の思いや歴史にふれ、自分たちが住む今須地域の伝統について見つめるきっかけになった」と感想をもったようです。毎年、9月の運動会では地域の方と共に、今須太鼓踊りが演じられています。■3年生 ~国際社会に生きる~ 3年生では、5月に広島へ研修に行きます。原爆ドームや平和記念資料館の見学をすると共に、被爆者の方から話を聞きます。その後、地域において戦争を経験した方から話を聞くなど、平和学習に取り組んでいます。昨年度は、話を聞く中で「防空監視哨」の存在を知りました。防空監視哨  とは、戦時中、米軍機の飛行を監視するための施設です。町内の住民にもほとんど知られていない施設でしたが、証言を頼りに実地調査を行いました。そして、調査を進める中で、防空監視哨の跡(遺構)を発見することができました。地元紙にも取り上げられ、大きな話題となりました。埋もれた歴史を掘り起こし、戦争は遠い過去のものではないことを再認識する機会となりました。今年度も、負の歴史である戦争と向き合った活動に取り組んでいます。「わが校自慢」3 地域の特産を活かした学習~今須杉を使った商品開発~ 3年生の社会科では、「経済活動白川 勇一校長先生運動会で行われた「今須太鼓踊り」証言を頼りに「防空監視哨」を実地調査「今須杉」を使った商品開発地域の特産である今須杉の杉林第3回 岐阜県関ケ原町立今須中学校 白川 勇一校長先生の仕組み」について学習します。その一環として、地域の特産である「今須杉」を使った商品を開発しました。需要を見込み、デザインや価格を決定する。そして、販売するという経済活動の流れを体験的に学習しています。生徒たちは、「魅力的な商品にするには、どうしたらよいだろう」「需要はあるだろうか」「材料費と技術費などを含めて価格を決めなければ」と話し合いながら、活動していきました。 昨年度は、「ふで箱」「カッティングボード」「2WAY 鍋敷き」の3商品を開発し、どれも好評でした。なお、商品の生産と販売に関わっては、関ケ原町と地域の製材所の協力を得て、取り組んでいます。12 ◆ 季刊理想 2017 夏号