ブックタイトル季刊理想 Vol.118

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概要

季刊理想 Vol.118

季刊理想 2015 冬号 ◆ 11● ● ● 生徒たちがつくった作品 ● ● ●はがき新聞活用レポート● 姫島村立姫島中学校(生徒数38名)では日本ジオパークの認定を機に、島の地域資源を学ぶ「ジオ学習」に取り組んでいます。今年度からは学んだ知識を積極的に島内外に発信することを目的に、はがき新聞を授業に活用。観光振興など、島の活性化にも寄与しています。学んだ地域資源をはがき新聞で発信 国東半島北部の周防灘に浮かぶ有人離島「姫島」(姫島村)。6 .98?の島内に、2000人弱の村民が暮らしています。噴火活動によって形成された火山島としても知られ、2013年には貴重な地形や地質を持つ「日本ジオパーク」の認定を受けました。現在、村を挙げて、姫島の持つ魅力を再発見し、島の活性化を図る取り組みを進めています。 その一環として村の小中学校で推進しているのがジオ学習です。村唯一の中学校「村立姫島中学校」では、島内外の専門家を講師に招き、独自の地質遺産はもとより、島に伝わる歴史・文化など、多様な地域資源について学ぶプロジェクトを推進。地域理解を深める活動に力を入れています。 さらに、今年度からジオ学習に連動する形で、新たにはがき新聞の導入も始めました。その背景について上原加代子校長先生は次のように語ります。地域理解を深め、校外へ発信するための実践ツール観光振興をはじめ、地域活性化にも貢献大分県姫島村立姫島中学校上原 加代子校長先生「本校ではユネスコスクール(ユネスコの理想を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校)への加盟を目指し、ユネスコが進める『持続可能な開発のための教育』(ESD)を推進しています。その柱の一つが、校外への情報発信です。これまで校内で完結していた学習をさらに発展させて、積極的に学んだことや考えを発信させたい。そのためのツールとしてはがき新聞に着目しました」フェリー乗り場の待合所に作品を掲示 最初に取り組んだのは今年の6月のこと。まずは上原校長先生自ら、見出しの付け方、写真のレイアウトなど、はがき新聞を構成する各要素を説明した上で、生徒たちは「姫島の良さを多くの人に知らせよう」をテーマに、初めてのはがき新聞の作成にチャレンジ。島ならではの盆踊りの様子や車エビをはじめとした名物料理、年に2回飛来する蝶「アサギマダラ」など、独自の視点を生かしたはがき新聞を書き上げました。「これまで長年にわたって、生徒会新聞など、複数のはがき新聞で島の魅力を紹介21