はがき新聞の基礎知識

(7)実践編「生活科」 ペアを組んだ1年生と手紙を交換する

(2015年10月公開)

今回からは実際の授業にどのようにはがき新聞を取り入れるべきかを考えていきます。実践編の第1回は生活科。「伝えたいことを文や絵で表し、発信する楽しさを体験するツール」として、はがき新聞を活用します。
●対象 小学校低学年

導入の狙い

① 相手(ペアの友だち)をしっかり意識させる。
② 色ぬりは濃く、ていねいに。自分がもらって嬉しい作品に仕上げる。
③ 伝えたいことを絵や文で表し、発信する楽しさを体験させる。

活動計画(3時間扱い)

1時間目【課題の設定】

①生活科でペアを組んだ1年生とどんなことをしてきたかを振り返る。
(具体例)
・遠足でいっしょに動物園に行ったよ。
・前は昼休みに校庭でよくオニごっこをしたけど、最近はあまり遊んでいないな。
・あさがおのタネをプレセントしたら、大事に育ててくれた。
②はがき新聞を書くことで交流の大切さを知る。

指導のポイント
① 生活科の時間を中心に、学校行事などへの関わりに目を向けさせる。
② 手紙の相手が生活科でペアを組む1年生であることを伝え、相手意識を明確にさせる。

2時間目【作成】

① 作品例を見たり、説明を聞いたりしながら、はがき新聞のつくり方を学ぶ。
② はがき新聞を作成する。(手順は第3回の「はがき新聞を作成する上でのポイント」を参照)

指導のポイント
① 過去の作品を見せることで、児童にはがき新聞づくりのイメージを喚起する。
② 作業状況を観察し、必要に応じて個別指導も行う。

3時間目【まとめと交流】

① 文字の間違いなどを確かめてからプリントアウトする。
② お互いの作品を見て、交流する。
③ 表に宛名、切手欄には好きな絵を描くなどして、1年生の教室に直接持っていく。

指導のポイント
① 誤字脱字の最終確認は担任が行う。
② プリントアウトは手順を説明した上で児童にやらせる。
  それが機械を操作する楽しさ、次回のはがき新聞づくりへの意欲にもつながる。

作品例

(8)実践編「社会科」 歴史上の人物を紹介する に続く

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