(連載コンテンツ)今日から始めるはがき新聞づくり

(5) 学級力をテーマにはがき新聞をつくる(2017年5月公開)

学級力向上におけるはがき新聞の効用

学級力向上に向け、子どもたちの意識を高められるはがき新聞ですが、その働きは以下に挙げる5点に集約できます。

  • 書くことにより、自分の考えを整理・確認できる。
  • 自分の考えを他者に伝えることで、自分の決意と実行に責任を持てる。
  • 一人一人の自覚と実行力が高まり、クラス全体の学級力向上につながる。
  • 友だちのはがき新聞を読むことで、ものを見る視点や考える観点が広がり、互いに切磋琢磨できる。
    さらに、友だちの気持ちや考えを推しはかるようになり、理解が増す。
  • 共通の目標に向かって互いに支え合い、成長しようとする気運や連帯感が高まる。

はがき新聞の特性

このような効用・効果があるため、はがき新聞は学級力向上には欠かせないと考える先生方は増えています。各学年において、発達段階に応じた方法、最適な時期を考慮して、はがき新聞を活用したいものです。
 手始めとして、特別活動や総合的な学習の時間を利用し、年間5枚程度書かせてみましょう。なお、はがき新聞には次のような特性があるため、それぞれの利点を生かして活用してください。

  • サイズがコンパクトなので、書くのが苦手な子どもも表現が簡単。タイムリーかつ短時間に取り組める。慣れれば約15分で完成(4年生以上)。
  • 文章だけでなく、絵でも表現できる。
  • 無理なく、自然に個性が表現できる。
  • 自分の考えを端的にまとめ書くため、要約力が育つ。
  • 書きためておくと、容易に壁新聞を作成できる。

はがき新聞の種類

学級力向上はがき新聞には次のような4つの基本型があります。

  • 事実伝達型
    学級力向上に関わる出来事や成果や振り返りの事実を伝えます。(図1)
  • 資料分析型
    レーダーチャート、グラフなどの客観的データや資料をもとに現状を分析して伝えます。図2は分析の仕方に粗さがありますが、4年生なりにデータを読み取ろうとしています。(図2)
  • 決意表明型
    学級力向上のためには子どもたち一人一人の向上が不可欠です。そこで、自分はどう考え、どう行動するか、個人の決意を明らかにします。スマイルタイムの後に書かせると、課題解決に向けた個人の自覚を促すことができます。(図3)
  • 意見記述型
    あるテーマについて自分の意見や感想を述べます。このケースでは人を傷つける言葉について道徳で話し合い、その後、「言葉の力」というテーマで自分の思いを書いています。子どもたち一人一人の見方、考え方、感じ方を紹介することにより、学級力向上を目指しました。(図4)

なお、はがき新聞の種類には他に「自己評価型」と「感想統括型」があります。この2つのタイプについては次回以降の実践事例のなかで紹介していきます。

図1図2
図3図4

参考文献
田中博之編著『学級力向上プロジェクト』金子書房、2013年

(6) 小学校の実践事例1:「友だち」を年間テーマにに続く

>>はがき新聞をつくろうTOPページへ戻る

はがき新聞で始める学級力向上 バックナンバー

理想教育財団では、はがき新聞の原稿用紙や活用実践例の小冊子などを助成しています。助成物品に関する詳細はこちらの「助成物品のご案内」ページをご覧ください。

「助成物品のご案内」ページはこちらからご覧いただけます。

※助成品の複写・複製および、教育用途以外でのご使用は固くお断りいたします。

目次へ戻る

ページ上部へ